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先日、「100年かけてやる仕事」という本を読んだ。

「中世ラテン語の辞書を編む」というのが副題である。

発端は、著者がロンドンで目にした小さな新聞記事。

「中世ラテン語の辞書が101年かけて完成」。

古代ラテン語と比べて、中世ラテン語は、われわれ日本人には

とっつきにくい。

ところが、かつてラテン語は、ヨーロッパの公用語だった。

中世に入ると、各国によって少しづつ変化する。

たとえば、ニュートンの論文は、英国風の中世ラテン語で

書かれているという。

中世ラテン語を正しく理解するために、その辞典を編むことは、

英国人のアイデンティティーを確認するためにも

重要なことだった。

その方法が、ユニークである。

一般に、ワードハンター(言語採集者)を

ボランティアで募るという方法である。

20世紀初頭のイギリスには、

ラテン語を読める知識層が多くいたのである。

彼らは、スリップという小さな紙に採集した語例を

書き込み、事務局に送り続けた。

およそ75万枚のスリップをもとに、101年ぶりに、

辞書が完成したという。

気の遠くなるような話である。

多くのワードハンターたちの無償の熱意が

このプロジェクトを支えているのだ。

著者は、いう。

いま、100年かけてやる仕事が、日本にあるだろうか。


興味深いのは、この後である。

著者は、いろんな人に、意見を聞いてまわる。

ある人は、「アイヌ語の辞典」をあげる。

日本語の基層にあるアイヌ語は、絶滅危機種だ。

別のひとは、日本古来の古典をあげる。


なかなか考えさせられるはなしである。

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by kitanojomonjin | 2019-04-30 09:33 | この国のかたち | Comments(0)

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先日、多摩川沿いで、水鳥たちの食事会に

遭遇した。

まず、いつになくシラサギが一か所にかたまって、

小魚をついばんでいる。

その近くに、カワセミの姿も見られる。

カワセミも時折、飛び立って、

小魚を加えていた。

めったに見れない、水鳥たちの朝の食事会の

光景だった。

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by kitanojomonjin | 2019-04-26 09:00 | 季節の風 | Comments(0)

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最近、「文明に抗した弥生のひとびと」という本を読んだ。

すこぶるつきに面白かった。

北日本のあるタイプの土偶を追っていくと、

近畿地方に少なからず、出土していることを

突き止める。

どうも、弥生時代の初期に、

縄文系弥生人というタイプの

弥生人が近畿地方にいたらしいのである。

いろんなことを考えさせられる。

日本列島の基層に、

北日本の縄文文化が、

深く影響を与えていたかもしれないのだ。

目からウロコのはなしである。

今後の研究が期待される。

ちなみに、この著者の寺前直人さんは、

4月24日(水)のテレビに出演されるという。

(20時からBSプレミアム)

こちらも、見逃せない。

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by kitanojomonjin | 2019-04-22 08:46 | 縄文 | Comments(0)

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イノシシの顔がどっさりついた縄文土器が、

関東地方から中部高地地方で、作られたという。

(設楽博己著「縄文社会と弥生社会」より)

その理由は、縄文人がもっとも好んで

狩猟した動物であることと、

イノシシの強い生命力に豊穣の祈りをこめた

のではないかという。

それにしても、実に、どっさりあることよ!

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by kitanojomonjin | 2019-04-18 20:29 | 縄文 | Comments(0)

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先日、弘前公園へ行ってきた。

間もなく始まるさくら祭りの準備が

たけなわである。

公園内では、サンシュユの黄色い花が

見事に咲いていた。

あと1週間もすれば、園内のさくらも

咲き始めることだろう。

楽しみである。

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by kitanojomonjin | 2019-04-14 19:31 | 季節の風 | Comments(0)

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今年2月、大阪で開催された菜の花忌シンポジウム。

作家司馬遼太郎さんを偲んで

毎年、大阪と東京とで、交互に開催されている。

今年のテーマは、「梟の城」について。

司馬さんが、直木賞を受賞した記念すべき作品である。

司馬さんは、書き進めているうちに、

新聞記者自身が忍者ではないかと思ったという。

あくまで黒子に徹する忍者の生き方。

ただ、多くの読者に注目されて読んでほしいという

欲求。

この相矛盾する中に、現代の忍者・新聞記者はいる。

佐藤優さん、安部龍太郎さん、澤田瞳子さん、

磯田道史さんの舌鋒鋭く、スリリングなものになった。

ちなみに、その模様は、

今週の土曜日(13日)午後2時から

Eテレで、放送するという。

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by kitanojomonjin | 2019-04-11 22:10 | 司馬遼太郎さん | Comments(0)

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先日、上野の東京国立博物館で開催されている

「東寺」展を見てきた。

新幹線の京都へ着くと、左手の、

五重塔のあるお寺である。

最初の毘沙門天立像は、中国唐代8世紀のもの。

まさに、中国らしいキリリとした顔立ち。

次の金剛業菩薩坐像は、9世紀平安時代のもの。

日本的な仏さまのおだやかな表情をしている。

その次の帝釈天騎馬像も、

同じ時代だが、その若々しい表情には

見とれてしまう。

ひさしぶりに、いい仏さまのお顔を

拝むことができた。

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by kitanojomonjin | 2019-04-07 18:55 | この国のかたち | Comments(0)

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津軽の詩人・渋谷聡さんから、詩集が届いた。

「さとの村にも春来たりなば」

ふだん使っている津軽弁で、日常のくらしで

感じたままが、詩になっている。

帯の紹介には、こうある。

「わずか十軒の村に住む男は、

特別支援学級の教師として奮闘、

認知症になった父親の介護にも奮闘、

若き日の親友が次々と亡くなり涙、

雪に閉ざされた我が家から子どもたちは都会へ出ていった。

ついに心がぐちゃぐちゃになり、

愛する妻と「つがい」に戻ることを決意。

今年も里に桜は咲き、春は来る。」

どうしようもない“絶望”詩集のようだが、

読んで見ると、なんだかからりと明るい。

津軽弁の風合いのなかに、

現代に生きる一つの決意が伝わってくる。

ちなみに、今年、津軽に桜が咲き始めるのは、

4月20日すぎだとか。

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by kitanojomonjin | 2019-04-03 09:28 | 人生 | Comments(0)