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友人の家の蔵から、一冊の本が出てきた。

太宰治全集第一巻。

昭和23年発行。

注目すべきは、その表紙に記されている

「鶴まる」のマーク。

左下に、ぼんやりと、日航機の鶴のマークのようなのが

見える。

これは、太宰の実家・金木町の津島家の屋号である。

「汝を愛し、汝を憎む」という言葉を残すほど、

愛憎半ばしているはずの津軽の実家の屋号を

全集に印刷するとは・・・。

太宰の独特の思いが、こめられているようだ。

ちなみに、この昭和23年、太宰は、

玉川上水に飛び込んで、39歳の生涯を閉じた。

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by kitanojomonjin | 2018-12-26 14:46 | 津軽 | Comments(0)

ブラック・スクリーム

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ジェフリー・ディーヴァーの最新作「ブラック・スクリーム」を

読んだ。

車いすの捜査官リンカーン・ライムが、今回はなんと

容疑者を追って、イタリアまで、出かける。

陽気でヴァイタリティのあるイタリアの捜査官と

丁丁発止と渡り合いながら、友情を深めていく。

これまで以上に、テンポがあって面白い。

また、病的な変質者の犯罪と思いきや、つぎつぎに

どんでん返しがあるのが面白い。

リンカーン・ライムものの新境地をひらいた作品といっていい。

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by kitanojomonjin | 2018-12-21 09:14 | ミステリーの楽しみ | Comments(0)

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昨夕、ゲルハルト・オピッツのピアノ演奏会に

行って来た。

この連続演奏会は、2011年、東日本大震災の年の12月に

第一回が始まった。

そのときのプログラムにこんな言葉が記されている。

「皆様が喜びに満ちた人生への環境を再び整えていく過程の中で、

励ましと希望を与える音楽の言葉を伝えることの

できる機会が、日本でこれからも数多くあることを

望んでいます。」

「音楽は、魂に滋養を与え、心の慰めとなる

天からの贈り物です。」

ゲルハルト・オピッツが、いかに日本を愛し、

大震災にあった人々に、心を寄せていたかがわかる。

それから、毎年12月、決まって、老ピアニストの来日演奏会は続けられた。

最初の4年は、シューベルトの連続演奏会。

それにつづいて、4年間は、シューマン×ブラームスの連続演奏会。

そして、ひとまず終わりとなった今回の演奏会の

最後の曲目は、ブラームスのピアノ・ソナタ第2番だった。

めりはりのある力強い演奏を聴いてこみ上げるものがあった。

会場では、親しみと感謝をこめた拍手が鳴り止まなかった。

ありがとう、ゲルハルト・オピッツ。

もし可能なら、また連続演奏会を続けて欲しい。

この8年間、あなたの12月の演奏は、

わたしたちをどれほど、元気づけてくれたことか。

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by kitanojomonjin | 2018-12-15 12:41 | クラシック | Comments(0)

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先日、初台の東京オペラシティ・アートギャラリーで、

建築家・田根剛の展覧会を見てきた。

30代後半の新進の建築家だが、その活躍が

世界的に注目されている。

代表作は、エストニア国立博物館。

ご存知、エストニアは、バルト3国の北の端の小国。

1991年、ソ連から独立した。

たまたま、最近、バルト3国の“歌う革命”のドキュメンタリーを

テレビで、見ていたので、とても興味深かった。

旧ソ連軍の軍事施設の滑走路の位置に、巨大な細長い建物を

作った。

“建築は、記憶を継承し未来をつくる”という田根のコンセプトが

現れているという。

彼のコンセプトが、評価され、国際コンペに入賞した。

展覧会場には、若い人が切れ目なく押しかけ、

じっと、レプリカや映像に見入っていた。

一度、この北欧の地に建つ

歴史を組み込んだ未来建築を訪ねてみたいものだ。

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by kitanojomonjin | 2018-12-09 09:09 | カルチャー通信 | Comments(0)

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深緑野分の「ベルリンは晴れているか」を読んだ。

抜群に面白い。

舞台は、1945年7月のベルリン。

敗戦下、米英ソ仏の4か国の統治におかれていた、廃墟と混乱の街ベルリン。

ドイツ人少女アウグステが人探しの旅に出る。

その旅で、さまざまな個性的な人物に出会う。

空襲の混乱の中で、行方不明になった動物園の動物を

回収しようとしているもと飼育係。

廃墟となった映画撮影スタジオで、ひとり音声資料を守っている女性など。

カオスの時代に、生きていく意味はなにかということを

痛感させられる。

ナチスの生き残りのドイツ人が、書いたといっても不思議ではない。

じつによく、この時代の、ドイツの生活感、時代感を活写している。

30代の著者の筆力に感心させられる。

必見である。

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by kitanojomonjin | 2018-12-01 08:49 | ミステリーの楽しみ | Comments(0)