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今年見たドキュメンタリーでは、人生フルーツが

わすれられない。

ニュータウンの中に、「風の通り道」を作ろうとした

設計者の夫婦(夫90歳・妻87歳)の話である。

ニュータウンでは実現しなかった夢を

自宅の庭を中心に、こつこつと具体化しようとする。

四季の移りのほかは、なにも事件はおきない。

しいて事件といえば、ある日、夫が昼寝から

おきてこなかったこと。

しずかな最期だった。

その後の妻の様子が、新聞に載っていた。

(毎日新聞・2017年11月8日付)

「(妻の)最近の喜びは、孫の花子さんが歯医者となり、

『60歳になったら受け継ぐね』といってくれたことだという。

次の、またその次の世代へ耕した土を

つなぐことができるとわかって、

本当にうれしそうだった。」


記者は、こんな言葉で、むすんでいる。

「時間をただ消費して生きるのではなく、

時を重ねながら、たくわえて生きていく。

人にも家族人も地域にも、そういう道があるのだ

ということを知った。」

含蓄のある言葉である。

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by kitanojomonjin | 2017-12-30 10:03 | 人生 | Comments(0)

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北国に大寒波が襲っている。

といっても、一瞬、青空になって、

八甲田の雪嶺がのぞめた。

弘前から新青森に向かう途中の大釈迦峠は、

吹雪いていた。

東京への新幹線は、

はやぶさは、ほぼ定刻だったが、

秋田からくるこまちは、大幅に遅れているようで、

盛岡駅で、はやぶさと接続せず、

はやぶさだけが単独運行した。

やはり、今年の冬将軍は、ハンパでない。

この寒波がさらに続くと

北国の暮らしにも、じわりと

ボディブローがきいてくるだろう。

要注意である。

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by kitanojomonjin | 2017-12-27 22:44 | 季節の風 | Comments(0)

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先日のラジオで、シジュウカラが、文法がわかるという

話をきいた。

ビックリである。

お話は、京大生態学研究センターの鈴木俊貴研究員。

永年、シジュウカラの鳴き声を録音し研究してきた。

シジュウカラの鳴き声は、100以上あるという。

たとえば、巣のなかにいるヒナに対して、

警告の鳴き声もさまざま。

カラス接近という警告の場合、

ヒナは、巣のなかで身をかがめる。

カラスは、巣の入り口から長いくちばしで、ヒナを

つまんで食べてしまうから、それをさけるため。

ベビのアオダイショウ接近という警告の鳴き声もある。

このときは、ヒナは、いそいで、巣のそとに

飛び出す。

巣の中で、むざむざヘビに、

丸のみにされてしまわないために。

さらに、驚くべきことに、

12年間の研究の結果、

人類とならんで、シジュウカラだけが

文法を理解しているらしいということが、わかったという。

AとBという鳴き声の順番をかえて、B→Aの順にすると

シジュウカラは、きょとんとして、とまどう。

サルでも、AとかBの個別のサインは聞き分けるが、

こんな反応はしめさない。

サイエンス誌に発表して、いま世界的に

注目されているというのだ。

身近にいる地味な鳥、シジュウカラ。

あなどるべからずである。

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by kitanojomonjin | 2017-12-24 13:47 | カルチャー通信 | Comments(0)

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先日の新聞に、中国四川省の大地震の復興コンペで、

入選した中央大学の石川幹子教授のことばが

紹介されていた。

(2017年12月18日付・毎日新聞)

石川教授は、専業主婦だった42歳のとき、

大学に戻って博士号を取得した変り種。

東日本大震災や熊本地震の復興支援にかかわり、

独創的な環境デザインで内外の設計コンペを

連覇しているという。

「国際コンペに勝つコツは?」と聞かれて

こんなふうに答えている。

「それぞれの場所に歴史があり、蓄積がある。

土地そのものに答えが埋め込まれています。

土地に刻まれた歴史、人の思いを読み込む努力ですね。

長い歴史から見れば、私たちの存在はほんの一瞬です。

その瞬間に何をなすべきか、

過去を見て未来を思えば自然に決まる。

無理はしません。」

至言である。

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by kitanojomonjin | 2017-12-22 13:45 | この国のかたち | Comments(0)

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先日、ゲルハルト・オピッツのピアノ演奏会に

いってきた。

師走の恒例の行事になっている。

シューマンとブラームスの連続演奏会。

全4回の第3回にあたる。

アンコール曲が素晴らしかった。

指先から、水滴がほとばしるような

透明感にあふれた曲だった。

ブラームスの「7つの幻想曲集より間奏曲op.116-4」。

ブラームス59歳、晩年になってはじめての小品。

こんな解説があった。

「霊感をたたえつつも、晩年の孤独感、諦観を感じさせる作品」

だという。

この1曲に出会えただけでも、

この夜は、大収穫だった。

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by kitanojomonjin | 2017-12-19 12:41 | クラシック | Comments(0)

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先日、作家の田口ランディさんが、佐藤初音さんの

思い出をラジオではなしていた。

佐藤初音さんは、津軽の岩木山のふもとで、

「森のイスキア」という家をつくり、現代の悩める人の

駆け込み寺になっていた。

ランディさんが、最初、初音さんのもとをおとずれて、

さんざんなやみをうちあけたとき、

初音さんは、ぽつりと言ったという。

「娘になりましょう。

わたしの娘になりましょう。」

ランディさんは、あまりに突然のことばに、

ポカンとしてしまった。

同情とか、慰めでなく強い意志を感じたという。

つぎに、初音さんにあったとき、

こんなことばを聞いた。

別れ際、初音さんが、すっと近づいてきて、

耳もとでささやいた。

「ことばをこえてね。」

このことばに、きょとんとさせられた。

十数年たって、それは、

「ことばをこえて・・・まえにすすんだら。

行動に移してみたら。」

ということではないかと思うようになったという。

初音さんは、2年前に亡くなられた。

わたしの小中学校の同級生の母親でもある。

ランディさんのきいた初音さんのふしぎなことばは、

彼女の著作「いのちのエール」でも紹介されている。

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by kitanojomonjin | 2017-12-16 09:23 | 人生 | Comments(0)

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先日、ラジオで、野鳥愛好家が、一番好きな鳥として

ルリビタキのめすをあげていた。

おすは、身体のほとんどをルリ色の羽で覆われているが、

めすは、尾の先がわずかに、ルリ色なのが特徴。

いちおしの理由は、その目にあるという。

目の周りに白いアイラインをひいたような目が、

とても愛くるしいのだという。

観察できるおすすめのスポットは、

八ヶ岳の麦草峠の針葉樹林の一帯だとか。

いつかそこをたずねて、

その姿を観察し、さえずりを聞いてみたいものである。

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by kitanojomonjin | 2017-12-12 13:05 | 旅の街角から | Comments(0)

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先日、雪の降る日。

映画「過去のない男」というDVDを借りてきて見た。

フィンランドの監督カウリマスキーの2002年の作品である。

これが、すこぶるつきに面白かった。

冒頭、主人公の男が、暴漢に襲われ、

ボコボコにされて、記憶をなくする。

死んだと思った男が、ゼロから人生をはじめる

物語である。

見ているうちに、自分ならどうするだろうと、

感情移入して、ハマってしまう。

捨てられたコンテナで、暮らしはじめた彼は、

救世軍の女性に恋をする。

そして、次に、救世軍の音楽隊に提案して、

のりのいい音楽のコンサートを開く。

一貫して、カウリマスキー流の

ほとんど無表情の人物が、登場する。

ところが、

ところどころに、なんともいえないユーモアと

人生のペーソスがただよう。

いろんなことを考えさせられる。

結局、人生をゼロにリセットしても、

恋と音楽さえあれば生きていけるということなのか、とか。

もっと、深読みをすると、

これは、21世紀版のキリストの話なのかな、とか。

友人に聞いたら、カウリマスキーの最高傑作の呼び声が

高いという。

なるほど。

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by kitanojomonjin | 2017-12-09 09:29 | 人生 | Comments(0)

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きのうの新聞に、本格的な冬に備えて、

弘南鉄道大鰐線のラッセル車が、

試運転されたことが、紹介されていた。

(陸奥新報・2017年12月6日付)

面白いのは、80歳のラッセル車とそれを押す90歳の機関車の

ベテランコンビと紹介されていたこと。

まさに、老老コンビ!

それにしても、このラッセル車、

正面からの姿は、まさに、鉄人28号ではないか。

不思議な魅力がある。

老老コンビよ!いつまでも、現役で頑張ってほしいものだ。

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by kitanojomonjin | 2017-12-07 21:00 | 津軽 | Comments(0)