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カテゴリ:カルチャー通信( 255 )

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いま、「折りたたみ北京・現代中国SFアンソロジー」を読んでいる。

中国のSFが、いま面白い。

理科系の素養のある若い書き手がどんどん出てきているのだ。

ロボットとかAIが登場する近未来小説である。

ふたりの老人が、介護が必要になって、お互いに、介護ロボットを

遠隔操作して、介護しあうという話。

ウェブの使用できることばが、どんどん制限されて

窒息状態になっていく話。

笑うに笑えない近未来の話であり、

ひょっとしたらそれは、現実に起きていることかと

思わせる。

中国の若い感性が、時代の行方を敏感にキャッチしているのではないか?

おすすめである。

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by kitanojomonjin | 2019-07-19 08:55 | カルチャー通信 | Comments(0)

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先日、圓朝の怪談・真景累ケ淵を読んだ。

まったく欲と悪の物語である。

これでもかこれでもかと、欲に迷った登場人物が、

つぎつぎに人を殺めていく。

その中で、ひとめぼれの恋に落ちる娘や、

体を張って、敵を討つおかみなど、

女性のほうが生き生きとしている。

江戸のがんじがらめの制度の中でもがく男に比べ、

女のほうがいちずな生き方ができるのかもしれない。

いずれにしても、圓朝の怪談ばなしは、やっぱり、

幽霊よりもこわいのは人間ということになる。

おすすめである。

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by kitanojomonjin | 2019-07-12 08:47 | カルチャー通信 | Comments(0)

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先日、神田の古本屋で、不思議な光景の

小冊子を見つけた。

その写真にみとれて、ついつい買ってしまった。

中国の南部にある開平。

にょきにょきと塔が立っている。

その作りは、西洋建築もどきである。

一面の森林地帯の中に、

異様な塔が林立しているのだ。

かつて、ここは、華僑のふるさとだった。

20世紀初め、アメリカやオーストラリアに

出稼ぎに行った人々が、故郷に送った資金で

この不思議な塔の光景が出現したのだという。

いまでは、世界遺産になっている。


ときどき、気になって、この写真をながめている。

それにしても、不思議な光景だ。

機会があったら、一度、行ってみたいものだ。

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by kitanojomonjin | 2019-06-21 08:54 | カルチャー通信 | Comments(0)

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怪談牡丹燈籠を読んだ。

三遊亭円朝の有名な怪談噺である。

カランコロンとこまげたの音をさせて

美女の幽霊が、夜な夜な訪れる。

足がないのがふつうなのに、

ちゃんと足があるのが異色である。

ところが、読んでみて、その異色ぶりは

ほんの序の口であることがわかる。

幽霊が、愛する人の家に貼ってある

幽霊撃退のお札をはがしてくれと

たのみにくると、

100両だすなら、はがそうということになる。

幽霊を相手に、金の交渉をして、

結局、幽霊はなんと100両調達する。

こんな話聞いたことがない。

まさに、地獄のさたも金次第である。

幽霊からせしめた金で、悪と欲の物語が

延々と続く。

まさに、怖いのは、幽霊より、人間なのである。

「人間の業」ともいうべき、

おどろおどろしい世界がくりひろげられ、

読んでいて、息つく暇がない。

ある人は、明治の日本文学を10年

先取りしていると評した。

まさに、日本文学の傑作である。

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by kitanojomonjin | 2019-06-15 08:54 | カルチャー通信 | Comments(0)

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世の中には、信じられないことが、あるものだ。

いま、原宿で開催されているボーン・ミュージック展を

先日、見てきた。

1940年代から60年代のソビエト。

アメリカのジャズやロックンロールは、

禁じられていた。

どうしても、聴きたいという思いが、

このボーン・レコードを生み出した。

病院で、不要になったレントゲン写真に

自作のカッティング・マシーンで

音楽を録音した。

一種のソノシートのタイプの自家製レコードである。

このアンダーグラウンドの製作者のインタビューも

紹介されていた。

「金儲けでやったんじゃない。

新しいロマンの冒険だった。

多くのひとに文化を届けたかった。」

ここに、文化の原点があるような気がした。

暗い会場に流れるロックンロールが

不思議な輝きをもって聞こえた。

5月12日まで。

おすすめ。

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by kitanojomonjin | 2019-05-08 09:06 | カルチャー通信 | Comments(0)

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青森県八戸市で、演劇活動をしている

柾谷伸夫さんから、新作の案内が来た。

「約定の城」と題して、

九戸城を本拠地に、

わずか5千で、豊臣軍7万と戦った

九戸政実の物語。

5月24日(金)25日(土)

八戸の公会堂文化ホールで上演されるという。

お近くの方、ぜひいらっしてください。

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by kitanojomonjin | 2019-05-04 08:57 | カルチャー通信 | Comments(0)

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先日、初台の東京オペラシティ・アートギャラリーで、

建築家・田根剛の展覧会を見てきた。

30代後半の新進の建築家だが、その活躍が

世界的に注目されている。

代表作は、エストニア国立博物館。

ご存知、エストニアは、バルト3国の北の端の小国。

1991年、ソ連から独立した。

たまたま、最近、バルト3国の“歌う革命”のドキュメンタリーを

テレビで、見ていたので、とても興味深かった。

旧ソ連軍の軍事施設の滑走路の位置に、巨大な細長い建物を

作った。

“建築は、記憶を継承し未来をつくる”という田根のコンセプトが

現れているという。

彼のコンセプトが、評価され、国際コンペに入賞した。

展覧会場には、若い人が切れ目なく押しかけ、

じっと、レプリカや映像に見入っていた。

一度、この北欧の地に建つ

歴史を組み込んだ未来建築を訪ねてみたいものだ。

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by kitanojomonjin | 2018-12-09 09:09 | カルチャー通信 | Comments(0)

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先日、渋谷のデパートで開かれている古本市を

のぞいた。

台風が、接近している時期なので、

客の姿もまばらで、ゆっくり本を見ることができた。

その中で、「あるくみるきく」という

小冊子を見つけた。

たしか民俗学者宮本常一たちが中心になったもので、

日本各地の民俗学のフィールドワークの記録が

載っている。

「八重山紀行」「津軽十三湖」「下北の海」の特集分

合計3冊を買う。

1冊200円。

値段の割には、とても貴重な記録である。

それにしても、この渋谷大古本市と並んで、

時折やっていた新宿京王デパートの古本市が

ここのところ開かれないのは、残念である。

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by kitanojomonjin | 2018-08-09 09:19 | カルチャー通信 | Comments(0)

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imaha,
いまは、七十二侯の「渡り鳥が北へ帰る日」にあたるという。

毎朝見ている多摩川の渡り鳥もどんどん数が減っている。

もう大半は、北帰行の旅に出てしまったのだろうか?


ちょうど、「鳥!驚異の知能」という本を読んでいる。

知らない話が、満載である。

3億年前に、鳥は、恐竜から飛行に特化して進化した。

大型化した地上の哺乳類とは逆に、

鳥は、小型化・軽量化の道を進んだという。

それによって、恐竜が滅んだ6500万年前の大量絶滅イベントを

生き延びたのだという。

鳥が、恐竜の進化系とは、知らなかった!


鳥の「渡り」も、注目されている。

空から地上を俯瞰する「脳内地図」という能力によって、

わたしたちの想像をこえる「渡り」が、実現しているというのだ。


最近もうひとつ注目されているのは、「さえずり」。

ヒトの言語に最も近いといわれる。


地球上で、ヒトとは違った、

場合によっては、ヒトをしのぐ知能をもつ鳥。

まったく目がはなせない!

人間が、絶滅しても、鳥は生き延びるのだろうか?

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by kitanojomonjin | 2018-04-12 12:23 | カルチャー通信 | Comments(0)

ルドン展 2018年3月31日

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先日、東京駅近くの三菱1号館美術館に

ルドン展を見に行った。

パリのオルセー美術館の一室に、まとまって

ルドンの作品が展示されている。

今回は、オルセーからも、多く借りてきているらしい。

ルドンといえば、

植物のモチーフが数多くあしらわれ、

地蔵など東洋思想も題材にされ、

一貫して、孤独の影が漂っている。

不思議な瞑想の世界を感じさせられる。

何度見ても、魅力が尽きない。

必見である。

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by kitanojomonjin | 2018-03-31 12:28 | カルチャー通信 | Comments(0)