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カテゴリ:この国のかたち( 103 )

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先日、京都の京都国立博物館へ行ってきた。

一遍上人の展覧会が開かれていた。

念仏踊りで日本中を遊行した一遍上人。

国宝の絵巻が圧巻だった。

それに加えて、興味深かったのは、

「阿弥衣」という当時の遊行僧の着た衣服。

大きなどてらのような衣服が、

1点、展示されていた。

僧たちは、こんな服を着て、

汗と泥まみれになりながら、

日本の津々浦々を歩きまわったのか。

その存在感に圧倒された。

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by kitanojomonjin | 2019-06-03 08:48 | この国のかたち | Comments(0)

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先日、下北沢のB&Bという本屋に行ってきた。

なかなか面白い本屋さんだった。

B&Bというのは、Book and Beerという

意味だそうで、店内に、ビールのカウンターがある。

それにもまして、個性的な本のそろえ方が

魅力的だ。

「100年前の東京と自然」という本を見つけた。

100年前に、日本に来たイギリスのプラントハンターが

東京の巨樹を撮影している。

「今記録しなければ100年後に消えてしまうだろう」という

使命感に燃えて撮影したものだという。

そのため、巨樹を主人公にすえて、撮影している。

たまに、人間が映っていても、樹の大きさを示す

モノサシがわりである。

いずれも、ほれぼれする写真である。


なかでも、裏表紙にも登場する大イチョウが、

感動的である。

麻布善福寺の大イチョウ。

国指定の天然記念物として現存している。

東京大空襲で、幹の上部が損傷したが、

見事に樹勢を回復して、再生したという。

いちど、ぜひ見に行ってみたいものだ。

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by kitanojomonjin | 2019-05-12 09:39 | この国のかたち | Comments(0)

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先日、「100年かけてやる仕事」という本を読んだ。

「中世ラテン語の辞書を編む」というのが副題である。

発端は、著者がロンドンで目にした小さな新聞記事。

「中世ラテン語の辞書が101年かけて完成」。

古代ラテン語と比べて、中世ラテン語は、われわれ日本人には

とっつきにくい。

ところが、かつてラテン語は、ヨーロッパの公用語だった。

中世に入ると、各国によって少しづつ変化する。

たとえば、ニュートンの論文は、英国風の中世ラテン語で

書かれているという。

中世ラテン語を正しく理解するために、その辞典を編むことは、

英国人のアイデンティティーを確認するためにも

重要なことだった。

その方法が、ユニークである。

一般に、ワードハンター(言語採集者)を

ボランティアで募るという方法である。

20世紀初頭のイギリスには、

ラテン語を読める知識層が多くいたのである。

彼らは、スリップという小さな紙に採集した語例を

書き込み、事務局に送り続けた。

およそ75万枚のスリップをもとに、101年ぶりに、

辞書が完成したという。

気の遠くなるような話である。

多くのワードハンターたちの無償の熱意が

このプロジェクトを支えているのだ。

著者は、いう。

いま、100年かけてやる仕事が、日本にあるだろうか。


興味深いのは、この後である。

著者は、いろんな人に、意見を聞いてまわる。

ある人は、「アイヌ語の辞典」をあげる。

日本語の基層にあるアイヌ語は、絶滅危機種だ。

別のひとは、日本古来の古典をあげる。


なかなか考えさせられるはなしである。

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by kitanojomonjin | 2019-04-30 09:33 | この国のかたち | Comments(0)

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先日、上野の東京国立博物館で開催されている

「東寺」展を見てきた。

新幹線の京都へ着くと、左手の、

五重塔のあるお寺である。

最初の毘沙門天立像は、中国唐代8世紀のもの。

まさに、中国らしいキリリとした顔立ち。

次の金剛業菩薩坐像は、9世紀平安時代のもの。

日本的な仏さまのおだやかな表情をしている。

その次の帝釈天騎馬像も、

同じ時代だが、その若々しい表情には

見とれてしまう。

ひさしぶりに、いい仏さまのお顔を

拝むことができた。

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by kitanojomonjin | 2019-04-07 18:55 | この国のかたち | Comments(0)

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いま、秋田の県立博物館で、「菅江真澄・記憶のかたち」という展覧会を

やっている。

江戸時代の紀行家・菅江真澄の没後190年を記念する展覧会である。

菅江真澄の実物の日記が展示されている。

日記に添えられた色あざやかな絵。

満開の梅林の花が、克明に描かれている。

ある人は、現代アートの草間弥生を思わせるといった。

たしかに。

まったくジャンルは違うが、伝えようという熱気が、

ひしひしとせまってくる。

真澄に関する集大成の展覧会といっていい。

これほどの規模のものは、10年に1回しか

拝めないだろう。

必見である。

11月4日まで開催されている。

ただし、秋田県立博物館は、秋田市から

だいぶ離れたところにあるので、要注意。

近くに、今年夏の高校野球で話題になった

金足農高がある。

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by kitanojomonjin | 2018-10-24 14:38 | この国のかたち | Comments(0)

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いま、サントリー美術館で、琉球美術の展覧会

「琉球 美の宝庫」をやっている。

先日のぞいてきた。

琉球王の王冠がひときわ目をひく。

そのほか、紅型などの民族衣装が素晴らしい。

その紅型の保存に生涯をかけた

鎌倉芳太郎の評伝を美術館のグッズコーナーで

見つけた。

本のタイトルは、

「首里城への坂道

   鎌倉芳太郎と近代沖縄の群像」

とある。

これが、すこぶるつきに面白い。

香川県出身の20代の鎌倉青年が、

沖縄でその美術工芸の

見事さにひかれていく。

沖縄の地元の文化人との交遊、

そして、本土の伊東忠太などの

強力なバックアップによって進められる調査。

戦後、鎌倉のもとにあった写真によって

復元される紅型。

それだけでない。

首里城復元にも、鎌倉たちの調査資料は、

おおきな役割を果たした。

紅型をめぐるこんなことばが、忘れられない。

「沖縄の光のもとで着るから、

生命を生むのです。

それを育て、永遠に生かしつづけていくのは、

沖縄の人間なのです。」

沖縄にゆかりの深い著者・与那原恵の

はずむような文章がここちよい。

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by kitanojomonjin | 2018-07-31 08:49 | この国のかたち | Comments(0)

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嵐山光三郎の「西行と清盛」という時代小説を

読んでいる。

なかなか面白い。

同じ北面の武士として、同僚だった

西行と清盛の対照的な人生を描いている。

この小説によれば、西行は決して

浮世を離れた遁世者ではない。

保元の乱で、讃岐に流された崇徳上皇と

和歌のやりとりをして励まし続けたという。

鳥羽上皇とか崇徳院とか、

中世のこのへんの歴史は、

人間的でおどろおどろしく

不思議な魅力に満ちている。


ちなみに、きょう(29日)よる8時から、

BSプレミアムで、「崇徳上皇と保元の乱」の

番組の放送がある。

(追記)
中公文庫のあとがきに、著者がこんなふうに書いていた。

「西行が没した河内国弘川寺へ行ったときのことだが、

山から讃岐国の崇徳院陵が見えた。

西行は死ぬときも、崇徳院の霊を見守っていたのだ。

これには、いまさらながら、胸を打たれた。」

いちど、西行が没した弘川寺を訪ねてみたいものである。


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by kitanojomonjin | 2018-03-29 09:30 | この国のかたち | Comments(0)

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先日の毎日新聞のコラムに、

藻谷浩介氏が、こんなことを書いていた。

(毎日新聞・2018年2月11日付)

東日本大震災の津波で、航空自衛隊松島基地の

航空機28機が失われたという。

また、沖縄の辺野古沖の海上滑走路は

大地震の巣・沖縄トラフに正対し、安全性が極めて疑問だという。

基地の是非については、いろいろ意見があろうが、

地震や津波にたいして、どの程度配慮されているのだろうか。

防衛の役目を果たす前に、地震や津波にやられては、

なんの意味もないだろう。

なるほど。

この点、盲点である。

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by kitanojomonjin | 2018-03-25 20:13 | この国のかたち | Comments(0)

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写真家・土田ヒロミさんの写真展が

あす(3月7日)から20日まで、

銀座ニコンサロンで、開かれる。

2011年から2017年まで、フクシマを長期取材したもの。

ほとんど、人物が登場しない。

美しいフクシマの四季の風景。

原発事故で、無人化した集落を

ひたすら追い続ける。

ベルリンの壁以来、

土田さんがとり続けて来た手法である。

失われた時間の重みが、立ち上ってくるようだ。


なお、このあと4月5日~18日

大阪ニコンサロンでも開催されるという。

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by kitanojomonjin | 2018-03-06 13:57 | この国のかたち | Comments(0)

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先月(2月16日)に開かれた菜の花忌シンポジウムは、

作家司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」「新選組血風録」をてがかりに、

変革期の生き方を探るというもの。

冒頭の作家浅田次郎さんのお話が、とても面白かった。

いつの時代にも、近藤勇・土方歳三たち新選組の根強いフアンがいるという。

それが、若い人から、年配者まで、各層にまたがっているというのだ。

新選組の魅力とはなんだろうか、考えさせられる。

特に、変革期という時代にその傾向が強いとか。

新しい時代の流れに身を任せるか

いや変わってはいけない自分を大切にしようと思うのか?

みんなこのジレンマに陥る。

そのとき、土方歳三たちの生き方は、

なにか、こころに、響くのだろう。


ちなみに、このシンポジウムの様子は、

3月4日(日)14時30分~15時29分 Eテレ

で放送される。

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by kitanojomonjin | 2018-03-02 15:43 | この国のかたち | Comments(0)