カテゴリ:ミステリーの楽しみ( 68 )

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ジェフリー・ディーヴァーのミステリー小説

「バーニング・ワイヤー」のラストに、

主人公リンカーン・ライムが、事件を解決して

スコッチを飲み、

音楽をかけて、助手サックスとくつろぐシーンがある。

「ライムは訊いた。

『一杯どうだ、サックス?』

『もちろん』

『音楽が聴きたいな』

『ジャズ?』

『いいね』

ライムは1960年代に録音されたディヴ・ブルーベッグの

ライブ盤を選んだ。

代表作『テイク・ファイヴ』がかかった。

スピーカーから、かりかりという雑音とともに、

耳について離れなくなりそうな4分の5拍子の

特徴的なリズムが流れ始めた。」

たしかに。

「耳について離れなくなりそうな4分の5拍子の

特徴的なリズム」

ちなみに、作者の経歴を調べてみたら、1950年生まれと

あった。

ジャズ好きのアメリカ人のくつろぎの音楽として、

テイク・ファイヴは、定着しているようだ!

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by kitanojomonjin | 2018-04-05 17:33 | ミステリーの楽しみ | Comments(0)

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ジェフリー・ディーヴァーのミステリー小説

「バーニング・ワイヤー」を読んでいる。

現代生活に欠かせない電気。

これに熟知した犯人が、電気を凶器にして

次々に犯罪を重ねる。

「もっとも抵抗の少ない通り道」

それが、感電の原理だという。

どこに、犯人のワナが仕掛けられているかわからない。

現代社会の危うさもあわせて教えられる。

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by kitanojomonjin | 2018-02-25 15:40 | ミステリーの楽しみ | Comments(0)

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「ビッグデータ・コネクト」というミステリーを読んだ。

売りは、「ITを知りつくした者だけが書ける」という部分である。

著者は、みずからソフトウェア会社につとめていたという。

その知識と実感が盛り込まれている。

『おれがいなければ回らない』と思って、ITの仕事にのめりこむ。

「なぜ?」と問われた主人公は、こたえる。

「要らない、と言われたくないから、だろうな」

泥沼のITの職場のヒリヒリした感じが、伝わってくる。


時代設定は、数年先の日本。

日本中に張りめぐされた防犯カメラの情報、

そして、どこでも使えるポイントカードの情報、

さらに、官の住民基本台帳のデータをドッキングさせることによって、

日本中に、犯罪容疑者チェック網を張ろうという

闇のプロジェクトをめぐる活劇である。


個人のプライバシーが、ITによって

たやすく蹂躙される時代が、そこまで来ている。

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by kitanojomonjin | 2015-05-08 16:36 | ミステリーの楽しみ | Comments(0)

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ジェフリー・ディーヴァーの最新作

「ゴースト・スナイパー」を読んだ。

四肢麻痺の天才科学捜査官・リンカーン・ライムの

シリーズ10作目である。

今回は、リンカーン・ライムが、車椅子で、

ハバナまで、旅に出る。

今までと全く違った展開。


もうひとつ興味深かったのは、

ケータイが、あたりまえのように

盗聴され、位置も特定されてしまう。

盗聴の危険を感じて、ケータイを

破棄して、公衆電話でかけなおすと、

公衆電話も盗聴される。

スノーデンが、「暴露」で指摘したことが、

ミステリー小説の中では、

あたりまえのこととして、通用している。

現実と小説が、おっかけっこをしている。

現代は、国民の情報が、すべて盗聴されるという

おそろしい時代に突入しているのだ。

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by kitanojomonjin | 2014-11-21 14:10 | ミステリーの楽しみ | Comments(0)

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最近「砂の器」を読んだのが、きっかけで、

松本清張のほかの作品を読み始めている。


双葉文庫から、「松本清張 初文庫化作品集」と

いうのが出ている。

これまで、ほとんど、紹介されていない

短編で、なかなか味のある作品が収められていた。


たとえば、「二冊の同じ本」。

主人公は、古本屋で、書き込みのある本を

手に入れる。

たまたま、もう一冊の本を、書き込みした本人から、

直接プレゼントされていた。

同じ人物が、二冊の本を購入し、

交互に書き込みをしていたのである。

一冊は、自宅で。

もう一冊は別の場所で。

そこから、事件の匂いが、立ち上ってくる。

ふつうは、自宅の方が、落ち着いて

書きこみの分量も多いはずなのに、

逆転していた。

別の場所の書き込みの方が多い。

その別の場所を探っていくと、

書き込みをした人物の愛人の存在が浮かび上がる。

さらに、ある殺人事件がからんでくる。

このへんのなんでもない話しから、

どんどんミステリーが深まっていく感じは、

さすが清張である。


埋もれていた短編から、

キラリとした初期短編を発見するのも

なかなか楽しい。


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by kitanojomonjin | 2014-08-18 12:59 | ミステリーの楽しみ | Comments(0)

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映画「砂の器」をDVDで観た。

1974年公開。

今年で、40年になる。


公開の時、「原作の小説を上回る」と、

原作者松本清張を

感嘆させたという。

それは、どんなところだったのだろうか?


あらためて、原作を読んでみた。

原作の複雑にからまったストーリーが

大胆に整理されていた。

とくに、ラスト。

ピアノ協奏曲の演奏会と

警視庁の合同捜査会議での担当刑事の報告、

そして、日本の津々浦々を旅する父と子の映像。

この3つのシーンの絶妙なカットバック。


これは、原作にないシーンだった。

脚本の橋本忍とそれを手伝った山田洋次の

アイデアであった。


そのアイデアは、

橋本忍が、人形浄瑠璃からヒントを得たという説がある。


人形浄瑠璃(文楽)の大事な要素は、三業といわれ、

太夫(語り)、三味線(音楽)、人形遣い(人形芝居)からなる。

この3要素が、

映画のラストの部分に重なるというのだ。


警視庁の合同捜査会議での担当刑事の報告・・・これが、「太夫の語り」

ピアノ協奏曲の演奏・・・これが、「三味線の音楽」にあたり、

そして、日本の津々浦々を旅する父と子の映像が、

「人形遣いの人形」に相当する。


なるほど。

そういわれれば、そうとも思える。


たしかに、映画「砂の器」は、

ひとつの映像作品として、原作とは別の世界を

作り出していたのである。


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by kitanojomonjin | 2014-07-30 16:06 | ミステリーの楽しみ | Comments(0)

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北鎌倉にある古本屋「ビブリア古書堂」

そこの若い店主・栞子(しおりこ)さん。

毎回、古書のうんちくと淡い恋の物語が

展開する。

その第5巻が出た。

今回は、手塚治虫の「ブラック・ジャック」と

寺山修司の詩集「われに五月を」のうんちくが

披露される。

読み終わると、すぐ続刊を読みたくなる。

完全に、ハマってしまった!

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by kitanojomonjin | 2014-02-03 12:56 | ミステリーの楽しみ | Comments(0)

骨の祭壇 2013年7月31日

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「骨の祭壇」という

ミステリー小説を読んでいる。

めまぐるしい展開のものを

自分で、勝手に、「ジェットコースターもの」と

呼んでいるが、

これは、なみのジェットコースターを

越えている。

「暴走新幹線」という感じ。


舞台は、シベリア。

サンフランシスコ。

パリとめまぐるしく変わる。

圧巻は、パリのカーチェイスの場面。

ピザパイのオートバイで

逃げる主人公を執拗にBMWが

追いかける。


著者のフィリップ・カーターという

人物も、男性か女性か不明。

国際的に活躍している作家の変名だとか?

この夏一番のオススメ。

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by kitanojomonjin | 2013-07-31 12:27 | ミステリーの楽しみ | Comments(0)

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マイクル・コナリーの最新作・ミステリー小説

「スケアクロウ」上・下を読んだ。

デジタル時代に直面し、

新聞社から、解雇を告げられた

記者の最後の踏ん張りの

物語である。

作家の真山仁が、解説している。

「(デジタル化のなかで)

結局生き残るには、他社を圧倒する紙面を

作り出す能力を養う以外に手はない。

ジャーナリズムの原点にこだわった社が生き残る。」

けだし、名言である。

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by kitanojomonjin | 2013-04-23 11:33 | ミステリーの楽しみ | Comments(0)

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江戸川乱歩の少年探偵シリーズを

読み始めたら、はまってしまった。

とまらなくなってしまう。

「怪人二十面相」「少年探偵団」「妖怪博士」「大金塊」と

4冊目まで読み終わった。


乱歩の好みといおうか、傾向が分かる。

六本木とか、渋谷近くの池尻町とか

都心が舞台として出てくる。

昭和11年ころなので、

夜になると人っ子ひとり通らない静かさになるという。

今では、考えられない。


さらに、洋館の地下室。

あるいは、郊外に足を伸ばして、

鍾乳洞の暗闇と、

闇の世界が、次々に出てくる。

またかと思いつつ、ぞくぞくさせられる。


また、直接、読者に話しかけるシーンが

随所に出てくる。

「この後、小林少年はどうなるのでしょうか?」

とか

「明智探偵は、怪人二十面相に負けて

しまうのでしょうか?」

これが、意外に新鮮に、読み手の気持ちを

ひきつける。

当分、はまりそうである。


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by kitanojomonjin | 2013-04-19 12:42 | ミステリーの楽しみ | Comments(0)