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きのう、大阪で、第23回の菜の花忌が

開かれた。

作家・司馬遼太郎さんを偲んで、毎年開かれる

菜の花忌も、23回になったかと思うと、

感慨深いものがある。

シンポジウムのテーマは、「梟の城」について。

作家・安部龍太郎さん、同じく作家の澤田瞳子さん

そして、歴史家の磯田道史さん。

異色のパネリストとして、元外務省主任分析官の

佐藤優さん。

現代のインテリジェンスの観点から、縦横にお話があり、

大いに盛り上がった。

ちなみに、この模様は、4月13日(土)午後2時から、

Eテレで放送の予定とか。

そちらをお楽しみいただきたい。

それにしても、司馬さんが亡くなって24年、

時代はますます混迷の度を深めている。

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# by kitanojomonjin | 2019-02-17 12:26 | 司馬遼太郎さん | Comments(0)

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いま、サントリー美術館で、河鍋暁斎展をやっている。

実に、面白い。

河鍋暁斎というと、幕末から明治のかけて、狩野派絵師としても、

浮世絵師としても、知られている。

才能にあふれているために、サイドの偏屈な芸術家かと思ったら、大違いである。

異端の奇才ではなく、本流の奇才である。

彼の千変万化の奇才ぶりは、明治維新の変革期の日本そのものなのだ。


なかでも、興味深かったのは、「九相図」。

人間が死んだ後、死体が、膨張し、腐敗し、野鳥についばまれ、

しまいに、白骨になる。

「九相図」とは、9つの死の場面を凝視して、

悟りを得るという仏教古来の修行法だという。

変革期に、この古典的テーマを凝視した暁斎の気持ちは、

どんなものだったのだろう。

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# by kitanojomonjin | 2019-02-14 13:35 | 人生 | Comments(0)

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先日、津軽の岩木山神社に行ったとき、境内で

枝を波打つようにくねらせた巨木を目にした。

カツラの樹だという。

ラジオで聞いた倉本聰さんの「樹の履歴」という話を

思い出した。

倉本さんは、冬の富良野で、雪にたたずむシラカバの樹を

毎日見ていたら、その樹のこぶや枝から、

人間の顔が見えてきたという。

それは、どうみても、ロシア人の顔だった。

そこで、倉本さんは、イーゴリー・カバノビッチという名をつけて、

毎日、その樹をみつづけていたという。

つまり、樹にはそれぞれの履歴があり、

顔があるというのだ。

とすれば、このくねくねしたカツラは、

さだめし、「桂流之介」とでも、なづけようか?

いったい、どんな履歴で、こんな姿になったのだろうか。


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# by kitanojomonjin | 2019-02-08 09:45 | 津軽 | Comments(0)

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津軽の田舎館村は、田んぼアートの草分け的存在である。

先日、新青森駅から弘前駅に向かう途中、

奥羽線の川部駅に、田んぼアートの看板があった。

田んぼに、様々な色の稲を植えて、その図柄を楽しむ。

近年は、そのデザインも「ローマの休日」とか、

国際色ゆたかである。

海外からのインバウンドの観光客にも受けるのだろう。

考えてみれば、20世紀のクラシック・シネマは、

だれでも、親しみを持って知っている。

世界共通語といってもいい。

そして、あらたに、2月8日~11日の間、

冬の田んぼアートを開催し、

夜のライトアップもはじめるという。

次から次に、アイデアがつきないものだ。

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# by kitanojomonjin | 2019-02-03 08:51 | 津軽 | Comments(0)

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東京は、好天が続く。

多摩川べりから、富士山を鮮やかにのぞめた。

気が付くと、マンサクの黄色い花も

ほころび始めていた。

春遠からじ。

じき、梅も咲き、春がおとづれることだろう。

あと、1か月の辛抱である。

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# by kitanojomonjin | 2019-01-29 08:52 | 季節の風 | Comments(0)

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先日、岩木山神社に行って来た。

遅まきながら、初詣である。

のんのんと雪が降っていた。

本格的な北国の雪である。

社殿も、まわりの木々も

降りしきる雪に、包まれていく。

一瞬、雪に音が吸い込まれていくように

音のない世界がひろがる。

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# by kitanojomonjin | 2019-01-25 14:56 | 津軽 | Comments(0)

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ここのところ数年、クラシックシネマをみつづけている。

去年、見た中では、「渚にて」が、忘れられない。

第三次世界大戦が勃発し、地球は滅亡寸前。

アメリカ軍の潜水艦の艦長役が、グレゴリー・ペック。

潜水艦がたどりついた南半球のオーストラリアの渚では、

一見おだやかな市民生活が。

しかし、北半球は、核戦争で絶望的。

核の雲が南半球に押し寄せるまで、

つかのまの命である。

残された命の時間をどのように過ごすか?

人生の楽しみを享楽し、自殺するひと。

愛する人と死を迎えようとするひと。

さまざま。

この映画の中で、興味深いシーンがある。

核で完全に死の街になったはずなのに、

北半球から、メッセージが、発信されつづけていた。

だれか生存者がいるのではないか?

潜水艦に、探索の指令がでる。

決死の思いで、それを確かめに行った結果は・・・。

カーテンのひもに絡まったコーラのビンが、

風に揺れて、モールス信号をたたき続けていたのだ。

痛烈な現代文明への皮肉である。


そしてラスト。

グレゴリー・ペックの潜水艦は乗組員全員の総意で、

ふたたび、ふるさと北米への最後の旅に出発する。

そこは、すでに死の街になっているのに。


この映画のメッセージは、少しも、古くなっていない。

考えさせられる。

必見である。

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# by kitanojomonjin | 2019-01-20 10:16 | 人生 | Comments(0)

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いま、青森市の県立郷土館で、「白神のいにしえ」という

展覧会をやっている。

津軽ダム建設のとき出土した縄文時代の遺物を

展示している。

圧巻は、ポスターにもなっている人面付の注口土器である。

その不思議な表情は、発掘当時から、“縄文の王子”といわれて

一目置かれていたという。

やはりこれは、女性と見て、“白神の女神”とでもいうべきだろう。

独特の気品にあふれている。

縄文時代の芸術性の高さの現れである。

展覧会は、1月20日(日)まで。

おすすめである。

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# by kitanojomonjin | 2019-01-15 16:25 | 縄文 | Comments(0)

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「奇跡の本屋をつくりたい」という本を読んだ。

むかし、小さい街には、決まって、これぞという小さな本屋さんが

あった。

札幌のくすみ書房も、そんな頑張る小さな本屋さんだった。

逆転の発想で、ユニークなアイデアで、勝負してきた。

「なぜだ!?売れない文庫フェア」

絶版寸前で、なかなか手にはいらない文庫本をそろえ、

完売した。

「中高生はこれを読め!」

本に、縁遠い中高生に、おせっかいな本屋のおやじからと称して

推薦本を並べた。

残念ながら、ご主人久住さんは、2017年8月、病気で亡くなられた。

この本は、久住さんの遺稿である。

生前、札幌で久住さんと親しかった政治学者中島岳志さんが、

メッセージを寄せている。

札幌のある会合で偶然、久住さんに会った中島さんは、

翌日早速、久住さんの店を訪ね、

すっかり気に入って、本屋のある琴似に、引っ越してきた。

以来、10年あまり、交遊があったという。

「ソクラテスのカフェ」という本屋併設の喫茶店を拠点にして、

地域のネットワーク活動を繰り広げた。

小さな本屋さんは、地域の文化の窓口なのだ!

久住さんの大健闘にもかかわらず、小さな本屋の経営は

常に、ピンチだったという。

小さな本屋さんが、生き延びる道は、

この国に残されていないのだろうか?

考えさせられる。

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# by kitanojomonjin | 2019-01-10 16:06 | 人生 | Comments(0)

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深緑野分の「戦場のコックたち」を読んだ。

第二次大戦を終結に導くノルマンディー降下作戦に従軍した

若き兵士たちが、主人公である。

パラシュート歩兵連隊に所属し、

戦闘に従事しながら、特技兵として戦場のコックを勤める。

いわゆる「兵站」の視点から、戦争を取り上げている。

たとえば、次のくだりが、印象的だ。

「人体に喩えると兵站路は大動脈だ。

兵站路の確保は戦争に勝つための絶対条件であり、

多少の犠牲を払ってでも奪取し、

守らなければならない。

そして敵は、相手の大動脈を切り裂かんと画策する。」

登場人物の会話にこんなのがある。

「一体このノルマンディーに何万人のアメリカ兵が

配備されていると思う?

兵士ひとりあたりの一日平均補給量は、

53ポンド(約24キログラム)だぜ。

ちなみに半数が弾薬、残りの半分は燃料、

あとは食糧と日用品。

わかるか?この量がどれだけ膨大か?」

第二次大戦のアメリカの戦いは、完璧な物量の戦いだった。

この小説は、戦争を「兵站」というまったく違った視点から、

切り取り、そこで苦悩する若い兵士たちの物語を綴っている。

実に、面白い。

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# by kitanojomonjin | 2019-01-05 12:19 | 人生 | Comments(0)