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カラマーゾフの兄弟1 2007年12月21日

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「カラマーゾフの兄弟」を読み始めた。

学生のとき、読もうとして挫折したことがある。

そのとき思った。

将来、人生の終わりを予感したとき、

じっくりと読もう。

別に、今人生の終わりを予感しているわけでは

ないけれど、新訳の文庫本はとても読みやすい。

こんなに読みやすくていいのだろうか。

人生の楽しみがなくなってしまう。

そんな贅沢な不安がある。

いい言葉が、ちりばめられている。

例えば。

「民衆には無言の、忍耐づよい悲しみがある。

その悲しみは、心のなかに入り込んだまま

ひっそりと口をつぐんでしまう。

しかし他方に、外に破れでてくる悲しみもある。」

長老のこんな言葉も、忘れられない。

「大きな悲しみを見ることがあっても、その悲しみのなかで

おまえは幸せだろう。

悲しみのなかに幸せを求めよ。

これがおまえへの遺言だ。

働きなさい。

たゆまず働きなさい。」

はたして、今回はこの文庫本全5冊を読みきることが

できるだろうか。


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by kitanojomonjin | 2007-12-19 16:54 | 人生