司馬遼太郎短篇全集第9巻 2007年5月31日
2007年 05月 28日司馬遼太郎短篇全集第9巻を読み終わった。
相変わらず、ユニークな人物が出てくる。
時代の枠に収まりきれず、飄々と生きる人。
時代と格闘しながら、結局時代からはみ出してしまう人。
様々である。
「天明の絵師」の中で、蕪村が弟子の呉春に旅について語る。
「十年、旅に出るがいいだろう、と蕪村はいった。
芭蕉もそうだったし、蕪村自身もそうだった。
本来、芸術とは漂泊者のものではないか。
旅に出れば、自分の心の奥にある、あったとも思えぬ
意外な琴が、意外に鳴り出すこともある。
その琴の音を聴く。聴くことが旅というものだ。
その音だけが自分を高めてくれる。
そう蕪村はいった。」
そろそろ旅に出たくなった。
旅の虫が騒ぐ。
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