人気ブログランキング | 話題のタグを見る

司馬遼太郎短篇全集第9巻 2007年5月31日

司馬遼太郎短篇全集第9巻 2007年5月31日_c0069380_11211180.jpg


司馬遼太郎短篇全集第9巻を読み終わった。

相変わらず、ユニークな人物が出てくる。

時代の枠に収まりきれず、飄々と生きる人。

時代と格闘しながら、結局時代からはみ出してしまう人。

様々である。

「天明の絵師」の中で、蕪村が弟子の呉春に旅について語る。

「十年、旅に出るがいいだろう、と蕪村はいった。

芭蕉もそうだったし、蕪村自身もそうだった。

本来、芸術とは漂泊者のものではないか。

旅に出れば、自分の心の奥にある、あったとも思えぬ

意外な琴が、意外に鳴り出すこともある。

その琴の音を聴く。聴くことが旅というものだ。

その音だけが自分を高めてくれる。

そう蕪村はいった。」

そろそろ旅に出たくなった。

旅の虫が騒ぐ。


お読みいただいた記念にランキングをクリックしてください。
人気blogランキングへ
by kitanojomonjin | 2007-05-28 11:21 | 司馬遼太郎さん