失われた風景の記憶 2007年4月15日
2007年 04月 14日(閉店した喫茶店)
(かつてのマ・メゾン)
渋谷ブロギニスト通りの一角、ブックファーストの
一階。
以前ここに、マ・メゾンという喫茶店があった。
それが閉店して久しい。
ショウウィンドウにアルカイックな人形が
飾ってあったのが印象的だった。
ちょっとした都会の中のオアシスだった。
気がつくとどんどん都会の風景が変わっていく。
駆け出しの時代、北海道に5年いた。
そのとき、出張した街々で目に付いたのは、
閉ざされたばかりの映画館だった。
まだポスターが、貼り残されていたりして
痛々しさが増した。
映画産業が、大きな曲がり角に差し掛かったときだった。
あの時、ちゃんと映像に撮っておけば、
あれはあれで、1970年代の一つの
時代の記憶になったことだろう。
今という時代は、それ以上に、変化が
激しいような気がする。
忽然とある日、神隠しのように風景が失われていく。
それは、記憶の欠落でもある。
意識して、映像にとどめなければ。
現代人は、近過去の記憶喪失症になっているという
フランスの映像関係者の話を思い出す。
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