愛蘭土紀行 2006年4月12日
2006年 04月 12日(アイルランドのパブのギネス)
司馬遼太郎さんの街道をゆくの愛蘭土紀行に、
旅と酒についてのいいくだりがある。
「旅先では、一日が終わると、
一日の経験を酒に溶かし込んで飲んでおかないと
忘れる気がする。
ひょっとすると、人が酒を飲みにいくと言うのは、
仮の時間を限っての漂泊をしにいくのかもしれない。」
確かに、
一日の記憶を酒に溶かし込みたいと言う気分の時がある。
ただし、溶かし込みすぎると、すべて忘却のかなたになることも
しばしばだが。
その点、司馬さんは、実に気持ちいいお酒だった。
座談の名手の司馬さんを囲んで話はいつまでも途切れなかった。
通称「司馬千夜一夜」と言われていた。
ちなみに、きょうは、司馬遼太郎さんの月命日である。
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