先日、ラジオで聞いた話。
ある日本のオペラ歌手が、
イタリアのオペラ座へ行ったら、
大道具の係から、曲がった釘をもらったという。
実は、イタリアの超有名なオペラ歌手ルチアーノ・パヴァロッティに
まつわるエピソードが下敷きになっていた。
ルチアーノは、巨漢にもかかわらず、開演直前になると
緊張して、しばしばドタキャンすることもあった。
そのおまじないとして、舞台で、曲がった釘を探すようになった。
たまたま舞台に、落ちていた曲がった釘を拾ったら
その日の公演は、うまくいったからだという。
以来、オペラ座の大道具係は、彼の眼の付くところに
そっと、曲がった釘を置いておくようになった。
そのことから、大道具係は、日本の若いオペラ歌手に
ルチアーノ・パヴァロッティのように有名になるようにと、
曲がった釘をくれたという。
なかなかいい話である。
ちなみに、これは世界的に有名な話らしく、
ある万年筆会社のパヴァロッティ記念バージョンとして、
ペン先に、曲がった釘がデザインされたものまで
発売されているらしい。
知らなかった。
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