津軽の詩人・渋谷聡さんから、詩集が届いた。
「さとの村にも春来たりなば」
ふだん使っている津軽弁で、日常のくらしで
感じたままが、詩になっている。
帯の紹介には、こうある。
「わずか十軒の村に住む男は、
特別支援学級の教師として奮闘、
認知症になった父親の介護にも奮闘、
若き日の親友が次々と亡くなり涙、
雪に閉ざされた我が家から子どもたちは都会へ出ていった。
ついに心がぐちゃぐちゃになり、
愛する妻と「つがい」に戻ることを決意。
今年も里に桜は咲き、春は来る。」
どうしようもない“絶望”詩集のようだが、
読んで見ると、なんだかからりと明るい。
津軽弁の風合いのなかに、
現代に生きる一つの決意が伝わってくる。
ちなみに、今年、津軽に桜が咲き始めるのは、
4月20日すぎだとか。
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