「津軽学」津軽観音巡礼のススメ 三番求聞寺2005年10月24日
2005年 10月 24日(三番・求聞寺立て札)
(境内には、ガクアジサイの花が)
「津軽学」創刊号の津軽観音巡礼の裏話の続き。
三番求聞寺は、岩木山神社のすぐ側にある。
今回は、津軽観音巡礼の一番から十番まで回ったが、
そのほとんどが急な階段を登る。
三番求聞寺は、その中で比較的緩やかな傾斜だった。
ここは、十箇所の中で、珍しくくっきりと悲劇的な物語が
まとわり付いていた。
ここの創建は津軽藩二代藩主信牧と伝えられている。
二代藩主信牧が荒行中の荒行、求聞持法をこの場所で
行ったことによるという。
その背景には、津軽のお家騒動があったという。
津軽藩存亡にかかわるお家騒動とはなんだったのか。
今は、歴史の闇の中である。
苦悩の藩主のゆかりの場所が、いつしか
藩の領民の安寧を率先して祈る美談の場所に
姿を変えている。
津軽観音巡礼の中には、時の権力者から庶民まで、
いろいろな情念が層をなして折り重なっているようだ。
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