南方熊楠展 2018年2月28日
2018年 02月 28日南方熊楠の企画展を見てきた。
こじんまりしていたが、なかなか面白かった。
子どもと猫とあんぱんが、好きだったという熊楠。
昭和天皇に、菌類について進講したとき、
菌類の標本を入れていったというキャラメル箱も
展示してあった。
ふつうの菓子箱のようにけっこう大きなものだ。
これに、いっぱい菌類をいれて嬉々として
天皇に、ご進講した熊楠の様子が見えるようだ。
6人の専門家が、いまなぜ熊楠か?を語っていた
6分くらいのショート・インタビューのビデオも
面白かった。
この企画展のタイトルに、
なぜ、「100年早かった智の人」とついているのかが、
とてもよくわかる。
要するに、熊楠は、徹底的に資料を収集するひとで、
その資料から構築した熊楠ワールドを充分、世に発表するところまで
いかなかった。
コンピューター時代の今なら、
膨大なデータをもとにして世界観を発表していただろう
というのである。
それを解き明かそうと、「十二支考・虎」を手がかりにした
熊楠の頭の中の発想法のパネルの展示も興味深かった。
上野の科博で、3月4日(日)まで。
必見である。
ちなみに、「知の巨人・南方熊楠の闘い」という番組が、
3月下旬、アンコール放送される。
(3月29日(木)あさ8時~BSプレミアム)