先日、たまたま小田急線の代々木上原駅に降りた。
南口のすぐ前に、幸福書房という小さな本屋が
ある。
個性的な本をそろえているマチの本屋さんである。
いつも、この駅に降りると、決まって、
のぞいてみる。
この本屋さんが、なんと、2月20日に、
その40年の歴史にピリオドを打って、
閉店するという張り紙が出ていた。
どんどん、マチの本屋さんが消えていく。
なにか、ローカル線が消えていくような
寂しさがある。
マチの本屋さんとは、
いわば“知のローカル線”ではないだろうか。
売れ筋の同じような本を置いている
大きな本屋だけが、生き残る。
それは、みんな同じような顔をしている。
面白味のある個性が、感じられない。
なんか寂しい。