湧き出づるもの・司馬さんからのメッセージ 2005年6月26日
2005年 06月 26日作家司馬遼太郎さんからいただいた1枚のハガキ。
それが、わたしたちのNPO三内丸山縄文発信の会の
最初の仕事「三内丸山カタログ」の巻頭を飾る
ことばになった。
「三内丸山の大いなる遺跡に立つと、たれもが
やわらかい笑顔になる。」
で、始まるその文章は、極めて印象的なことばで、
締めくくられていた。
「遺跡をながめていると、この秩序のなかで、文字は
持たないながらも、文学や思想が、十分に熟していた
のではないかとも思えてくる。」
最初、このくだりを読んだときは、とても唐突な感じが
した。
しかし、10年経ってこのことばをかみ締める時、それは
誇張でもなんでもないことを実感できる。
最後は、次の1文で締めくくられていた。
「遺跡は、われわれに湧き出づるものを
与えてくれるのである。」
このことばを励みに、わたしたちは、縄文の市民運動を
本格的に始めていくことになった。
お読みいただいた記念にランキングをクリックしてください。
人気blogランキングへ