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石毛直道さんの縄文生活学のすすめ 2005年5月20日

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(三内丸山遺跡を訪れた石毛直道さん・左)
(写真提供 NPO三内丸山縄文発信の会)

梅棹忠夫さんについで、国立民族学博物館長に
なられた石毛直道さんも、三内丸山遺跡を
訪ねられた。

その時、とても興味深いお話をうかがうことが出来た。
その精神が、縄文の市民運動の大きな支えに
なったともいえる。

石毛さんの話では、縄文時代の味付けも調味料も
現在ほとんどわかっていないという。

石毛さんは、マタギの習俗に注目する。
マタギの習俗では、春、若葉を食べたカモシカの
腸の中味を搾り出し、肉につけて食べる。
このペースト状のものが、香ばしい調味料の
役目を果たした。
縄文人も、こんな工夫をしていたのではないかという。

さらに、縄文時代の調理法や用具については、
ほとんどわかっていないという。

ここで、石毛さんは、声を大にして言われた。
「現代人のくらしの中からもう一度縄文のくらしを
 見直してみるーそういう縄文生活学が今こそ
 必要なんです。」

それは、考古学者に任せきりにせず、一般の人々も
参加すべきだといわれた。
なぜなら、一般の人こそくらしの達人なのだから。

その精神を反映してか、かつて青森市の市場団地で
縄文のシンポジュウムが開かれたと聞く。

魚屋さんや八百屋さんが、縄文人のことを考える。
想像するだけで、楽しくなってくるではないか。

現に、青森の市場団地の店頭に並んでいる魚や
山菜は、縄文時代とほとんど変わっていないのだから。


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by kitanojomonjin | 2005-05-20 11:38 | 縄文ドリーム大学