仙台学・揺れ痕の声 2011年8月27日
2011年 08月 27日仙台学vol.12「揺れ痕の声」を読んでいる。
ノンフクション作家・稲泉連氏の
『「希望」と「絶望」』という論考がこころを打つ。
「この数十年の間に徐々に失われ、
あるいはすでに失われてしまったものがある。
そこにやってきた津波は、
高齢化や過疎化の進む町の課題を
一気にあぶりだした。
(取材で出会った)ひとりの漁師がなぜ、
今度ばかりは同じ場所に戻ることはできないと
語るのか。
その思いや経緯に思いを寄せることなしに、
本質的な「復興」の道筋を見出すことは
できないのではないか。」
今回の3.11の津波の前に、
すでに、町はもうひとつの深刻な「津波」を受けていた。
「復興」とは、そのことをあわせて考える
必要があるという現場からの指摘である。
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