天皇の世紀・第10巻江戸攻め 2010年11月12日
2010年 11月 12日
「天皇の世紀」第10巻を読んでいる。
明治初年の新聞の起こりについて、
興味深い記述があった。
「新聞がさかんに発刊されたのは(中略)
以前になかった政治論の流行を招来した。
「敗れた者」の仕事として新聞が起り、
その後の、明治初期の有名な新聞人が、
ほとんどこの中から出たのは、
注意に値する現象である。」
「人民の潮とはまだ言えないが、
敗北者の群れの中から、
人を説得して輿論を作ろうとする
潮が高まった。」
なるほど。
明治初期の新聞人は、「敗れた者」から
生まれた。
彼らの論は、意外に、説得性があった。
のちに、新聞「日本」を主宰した陸羯南も
その流れで語れるのかもしれない。
彼のところにいた新聞人は、
朝日新聞を初め、日本の新聞社を支える有能な人材となっている。
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