店じまい 2009年3月14日
2009年 03月 14日石田千の「店じまい」という本を読んだ。
街で、どんどん消えていく店の思い出が、
つづられている。
そのひょうひょうとした文体がいい。
とあるラーメン屋さん。
「三人のおばちゃんと、出前係のおじさんがいる。
おばちゃんたちは、三人とも、
おなじような背かっこうをしている。
髪をみじかくして、ゴム長靴をはいて、
しろいうわっぱりを着ている。
配膳、調理、皿洗い、会計は、だれときまっているわけではなく、
手のあいたひとが、やれることをこなしている。
よく似た三人が、ぐるぐるはたらく。
混んでいてもおっとりと動いて、
だれがだれだか見分けがつかない。」
たしかにあるよね。
こんな食堂が。
この店も、じき「店じまい」してしまったという。
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