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いま、「折りたたみ北京・現代中国SFアンソロジー」を読んでいる。

中国のSFが、いま面白い。

理科系の素養のある若い書き手がどんどん出てきているのだ。

ロボットとかAIが登場する近未来小説である。

ふたりの老人が、介護が必要になって、お互いに、介護ロボットを

遠隔操作して、介護しあうという話。

ウェブの使用できることばが、どんどん制限されて

窒息状態になっていく話。

笑うに笑えない近未来の話であり、

ひょっとしたらそれは、現実に起きていることかと

思わせる。

中国の若い感性が、時代の行方を敏感にキャッチしているのではないか?

おすすめである。

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# by kitanojomonjin | 2019-07-19 08:55 | カルチャー通信 | Comments(0)

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先日、圓朝の怪談・真景累ケ淵を読んだ。

まったく欲と悪の物語である。

これでもかこれでもかと、欲に迷った登場人物が、

つぎつぎに人を殺めていく。

その中で、ひとめぼれの恋に落ちる娘や、

体を張って、敵を討つおかみなど、

女性のほうが生き生きとしている。

江戸のがんじがらめの制度の中でもがく男に比べ、

女のほうがいちずな生き方ができるのかもしれない。

いずれにしても、圓朝の怪談ばなしは、やっぱり、

幽霊よりもこわいのは人間ということになる。

おすすめである。

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# by kitanojomonjin | 2019-07-12 08:47 | カルチャー通信 | Comments(0)

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先日、神保町の岩波ホールに、「ニューヨーク公共図書館」という

映画を見に行った。

雨降りの平日にもかかわらず、満席だった。

3時間25分のノーナレーションのドキュメンタリーである。

図書館の幹部たちの会議が軸になる。

ベストセラーを置くのか、残すべき本を置くのか?

ホームレスの問題にどうむきあうのか?

紙の本か電子本か?

ていのいい公共図書館紹介かと思ってみていると

途中から、がらりと様相が変わる。

「図書館は進化する」

「図書館は本ではない、人だ」

「図書館は、民主主義の柱だ」

つぎつぎに、目からうろこの発言と活動が紹介される。

もっとも衝撃的なのは、ある黒人の女性教師のことばである。

アメリカの教科書に、黒人の歴史が正しく記述されていない。

「黒人は、仕事を求めてこの国にやってきた

最初の移民である」と記述されているというのだ。

そんなバカな!

公共図書館を地域の知の拠点として、

その可能性に取り組んでいる姿が、浮かび上がってくる。

いろいろ考えさせられる。

3時間25分は、決して長く感じさせなかった。

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# by kitanojomonjin | 2019-07-06 09:08 | ドキュメンタリー | Comments(0)

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あおもり草子の最新号が届いた。

特集は、津軽のゆうれい。

注目は、伝丸山応挙の幽霊画の全身のカラー写真が、掲載されていること。

これは、本邦初公開かもしれない。

弘前の久渡寺の寺宝として、年に1回しか公開されていないものである。

新しいご住職のご好意で、このたび実現したという。

ざんばら髪で、ふところに手を入れてこちらをうかがっている

うら若き女性の幽霊画。

これと全く同じ構図のものが、東京・谷中の全生庵にも

ある。

明治初期の落語家・三遊亭円朝の幽霊画コレクションのなかに

入っているのだ。

ただ、専門家の話だと、久渡寺の幽霊画のほうが、

顔の裏から白く彩色され、唇にも薄く朱がさされていて、

美しさは、まさるのではないかという。

これまで、ほとんど、非公開だったので、

比較して確認することもできなかった。

今回のあおもり草子の掲載は、画期的なことである。

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# by kitanojomonjin | 2019-07-02 09:10 | 津軽 | Comments(0)

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梅雨の合間に、根津の竹久夢二美術館に

行ってきた。

こじんまりした美術館だったが、

平日にもかかわらず、

入館者が途切れない。

根強い人気である。

代表作の美人画もいいが、

本の表紙や広告など、デザイナーとして

才能を発揮した作品も面白い。

そのほか、一群のはがき大のモノクロの絵が

面白かった。

暗い時代とこころの内面をうかがわせるものである。

夢二のあでやかさの影には、

深い深い時代の闇があったのではないだろうか?

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# by kitanojomonjin | 2019-06-28 09:22 | 旅の街角から | Comments(0)

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こちらも、神田神保町の古本屋で

見つけた本。

店頭の台に並んでいた。

山崎方代という人物の記録。

鎌倉の小さな小屋に住んでいて

自己流の和歌を作る。

酒を愛し、

ほとんど、浮浪者のような風体で

鎌倉の街や山野を歩き回る。

その破天荒な人柄は、里見弴など

鎌倉文人にも愛された。

ノンフィクション作家・田澤拓也が、

こくめいな取材によって

この不思議な人物をあぶりだす。

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# by kitanojomonjin | 2019-06-25 08:36 | 人生 | Comments(0)

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先日、神田の古本屋で、不思議な光景の

小冊子を見つけた。

その写真にみとれて、ついつい買ってしまった。

中国の南部にある開平。

にょきにょきと塔が立っている。

その作りは、西洋建築もどきである。

一面の森林地帯の中に、

異様な塔が林立しているのだ。

かつて、ここは、華僑のふるさとだった。

20世紀初め、アメリカやオーストラリアに

出稼ぎに行った人々が、故郷に送った資金で

この不思議な塔の光景が出現したのだという。

いまでは、世界遺産になっている。


ときどき、気になって、この写真をながめている。

それにしても、不思議な光景だ。

機会があったら、一度、行ってみたいものだ。

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# by kitanojomonjin | 2019-06-21 08:54 | カルチャー通信 | Comments(0)

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怪談牡丹燈籠を読んだ。

三遊亭円朝の有名な怪談噺である。

カランコロンとこまげたの音をさせて

美女の幽霊が、夜な夜な訪れる。

足がないのがふつうなのに、

ちゃんと足があるのが異色である。

ところが、読んでみて、その異色ぶりは

ほんの序の口であることがわかる。

幽霊が、愛する人の家に貼ってある

幽霊撃退のお札をはがしてくれと

たのみにくると、

100両だすなら、はがそうということになる。

幽霊を相手に、金の交渉をして、

結局、幽霊はなんと100両調達する。

こんな話聞いたことがない。

まさに、地獄のさたも金次第である。

幽霊からせしめた金で、悪と欲の物語が

延々と続く。

まさに、怖いのは、幽霊より、人間なのである。

「人間の業」ともいうべき、

おどろおどろしい世界がくりひろげられ、

読んでいて、息つく暇がない。

ある人は、明治の日本文学を10年

先取りしていると評した。

まさに、日本文学の傑作である。

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# by kitanojomonjin | 2019-06-15 08:54 | カルチャー通信 | Comments(0)

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先日、根深誠さんの「山棲みの記憶」が、ヤマケイ文庫から

出た。

ブナ原生林・白神山地周辺など、北東北の山里に生きる

人々のルポルタージュ。

地味だが、味わいのある文章である。



ところで、根深さんは、近々チベットに旅立つという。

ライフワークとしていた川口慧海の足跡を

訪ねる旅である。

おそらく最後の旅になるだろう。

元気で、行ってきてほしい。

祈るのみである。

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# by kitanojomonjin | 2019-06-10 23:06 | 津軽 | Comments(0)

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先日、多摩川べりを散歩していたら、

水鳥たちのお食事会に遭遇した。

小魚がはねて、キラキラ光っている一角があった。

すると、見る見るうちに、シラサギやウの仲間が集まり、

盛大な朝のお食事会が始まった。

大体決まって、朝7時。

鳥たちの朝ごはんの時間は、実に正確だ。

それにしても、きょうのお食事会の場所は

ここと、どうやって見極め、

連絡を取り合うのだろうか。

不思議だ。

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# by kitanojomonjin | 2019-06-07 08:51 | 季節の風 | Comments(0)