<   2009年 02月 ( 20 )   > この月の画像一覧

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「国宝・三井寺展」が、サントリー美術館で

開かれている。

写真は、如意輪観音菩薩坐像。

秘仏である。

なかなかなまめかしい。


このほか、驚くべきものが、

並んでいた。

国宝・不動明像、通称・黄不動の掛け軸である。

20年近い歳月をへて、ようやく開帳されたという。

秘仏中の秘仏である。


さらに、国宝・新羅明神坐像というカラス天狗のような

形相をした不思議な神も並んでいた。

円珍を守ると称して、立ち現れた神だという。

どう見ても、渡来系の神である。


また、円空のなた彫りの善女竜王立像7体もならんでいた。

寺の天井から出てきたという。

円空も、三井寺にゆかりが深いとか。

知らなかった。


何か三井寺は、とてつもなく奥が深く、

まだまだ隠されていることが、たくさんありそうである。


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by kitanojomonjin | 2009-02-28 12:39 | カルチャー通信 | Comments(0)

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日経新聞の文化欄に、小島一郎の写真展について

記事が載っていた。(2009年2月25日付)

青森県立美術館の学芸員・高橋しげみさんの寄稿である。

高橋さんは、小島の撮影した津軽の写真の印象を

次のように語る。


「何百枚もの写真の一枚一枚に目がくぎ付けになった。

あまりに暗い空と雪の積もった大地の鮮やかな対比、

雪に埋もれる地蔵の詩情、

シルエットが物語る農民の厳しい営み。

小島がとらえた青森はあまりに強く、

魅力的だった。」


ふと津軽の風景の「光と影」を思い出す。

夏から秋そして冬に掛けてのその陰影は、

あるときは、スペインのそれに、

あるいは、フランスのそれを連想させる。


小島一郎自身も、こんなふうに言っている。

「晩秋の夕焼けの下で働く農夫の姿には、

ミレーの『晩鐘』をほうふつさせるものがある。」

(この展覧会は、3月8日(日)まで、青森県立美術館で開催)


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by kitanojomonjin | 2009-02-27 16:19 | カルチャー通信 | Comments(0)

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チェーホフの「手帖」という作品の中に、

こんなくだりがあるという。

「男とつき合わない女は、

       だんだん色あせてくる。

 女とつき合わない男は、
 
       徐々に阿呆になる。」

なるほど。

でも、こうも言えるかもしれない。

「女とつき合いすぎる男は、もっと阿呆になる。」

なかなか人生は、複雑怪奇である。

一筋縄ではいかない。


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by kitanojomonjin | 2009-02-26 18:20 | 人生 | Comments(0)

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(赤坂・豊川稲荷)

赤坂の豊川稲荷の桜が、

早くも、2分咲きか3分咲きの風情である。

この春の気配を「今年ばかりの春」と

思いつめて眺めた歌人がいた。

正岡子規である。


先日、大阪で開かれた菜の花忌のシンポジウムで、

中村稔先生が、子規晩年の俳句と和歌を紹介された。


   病床の我に露ちる思ひあり


和歌の方が、もっと切実である。


   いちはつの花咲きいでて我目には

            今年ばかりの春行かんとす


中村先生は、涙なくしては聞けない歌だという。

子規の写実が、こころの内面にまで向かった作品だった。

この和歌が現実となり、まもなく子規は短い命を閉じる。


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by kitanojomonjin | 2009-02-24 19:26 | 人生 | Comments(0)

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平成17年に乳がんの手術をした

樹木希林は、別居している夫・内田裕也と

向き合うことにしたという。

仲介のひとを立てて、夫と会う。

取り留めのない話が、1時間ほど続いた。

「そのうち時間がなくなってきて、『ちょっと私にしゃべらせて!』

『謝らせてくれ!』と怒鳴ったわけ。

首根っこをつかまえて謝るっていう感じだったわね。

仲介者には『けんかごしで謝っている現場を初めて見た』

と言われました(笑)。」


そして、こんなことを言っている。

「死に向けて行う作業は、おわびですね。

謝るのはお金がかからないから、ケチな私にピッタリなのよ。

謝っちゃったら、すっきりするしね。がんはありがたい病気よ。

周囲の相手が自分と真剣に向き合ってくれますから。

ひょっとしたら、この人は来年はいないかもしれないと思ったら、

その人との時間は大事でしょう。

そういう意味で、がんは面白いんですよね。」

樹木希林さんなりのひとつの境地がそこにひろがっているようだ。


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by kitanojomonjin | 2009-02-23 17:18 | 人生 | Comments(0)

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イングリット・バークマンの「イタリア旅行」という

映画をテレビで見た。

1953年の作品である。

破局寸前の夫婦が、イタリア旅行に出かける。

気持ちのすれ違いがえんえんと続く。

とうとう離婚を決意する。

自動車の窓からのドキュメンタリー的な街の映像が

主人公のいらいらした気持ちをよく表している。

これが伏線となり、最後の意表をつくクライマックスにつながる。

ひとつの心理ドラマになっている。

夫婦の機微をついた味のある作品である。


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by kitanojomonjin | 2009-02-21 11:53 | 人生 | Comments(0)

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「ヴェネツィアの悪魔」というミステリーを読み始めた。

主人公が、ヴェネツィアにわたる船の上で、

地元の美術商が、スプリッツという飲み物をすすめる。

こんな講釈を付けながら。


「カンパリがあらわしているのは健康な血。

ワインは人生の愛。

水は純粋。

オリーブはわれわれの土臭さ。

そして最後に、レモンだが、

これは『あんたが咬みついたら、咬み返してやる』ってことを

相手にわからせるためだ。」

なかなかシャレた出だしである。



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by kitanojomonjin | 2009-02-20 15:52 | ミステリーの楽しみ | Comments(0)

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先日、「ひらめきのマジック」を自費出版した友人と

ひさしぶりにあった。

新宿の紀伊國屋本店3階の経営のコーナー。

12月以来、まだ「ひらめきのマジック」は、

しっかり平積みされていた。

ひとまずは、平積みを祝って、祝杯。

関心のある方は、ぜひ新宿の紀伊國屋3階へ。


話は違うが、そのとき、彼に聞いた話。

「派遣切り」ならぬ「非常勤講師切り」が横行しているという。

しかも、メール1本で。

「派遣」は、労働者の3割近い。

ところが、大学における「非常勤講師」は、

大学教師の過半数を占めているのが実情だという。

大学の生き残りのために、メール1本で

「非常勤」をどんどん切っていく現実は、あまりにも理不尽だ。

辞めてもらうにしても、それなりの礼のつくしかたがあるはずだと思う。



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by kitanojomonjin | 2009-02-18 13:02 | 人生 | Comments(0)

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乳がんで6年前に亡くなったメルセデス・ランバードの

女性弁護士ホイットニー・ローガン・シリーズ第2弾

「ソウルタウン」を読んだ。

ロスのコリアタウンが舞台である。

冒頭の殺人事件の現場には、韓国出身の老婆がずらりと

登場する。

ところが、皆おなじ印象である。

個性が描けていない。

のっぺらぼうである。

きっと欧米人から見たアジア系のイメージは、

こんなものなのだろう。

ロスの多民族のカオスを描くという精神は

すばらしいが、なかなか難点が多い。


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by kitanojomonjin | 2009-02-17 11:44 | ミステリーの楽しみ | Comments(0)

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先週末、広尾の有栖川公園に行った。

本当に、久しぶりである。

この公園の一角にある中央図書館が、

1月にリニューアルされたばかりである。

前にもまして、快適になっていた。

びっくりしたのは、受付の女性が、

「ご利用ありがとうございました。」

とていねいにあいさつをしたことである。


ディレクターのかけだしのころ、

しょっちゅう、ここか国会図書館に通ったものである。

ネタや資料を足で探すという基本は、

いまもかわっていないはず。

結局、お目当ての資料は見つからず、

用賀の区立図書館へ出かけていって、

やっと手に入れた。


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by kitanojomonjin | 2009-02-16 11:28 | ブロギニストの散歩道 | Comments(0)