カテゴリ:ブログ論( 16 )

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(桜ほころぶ・ブロギニストの散歩道から)

中国のメディア規制に、マイクロソフトやヤフー、
グーグルが協力していると言うので、アメリカで
問題になっていると言う。

それを紹介した日経の社説を前回(2月20日付け)紹介した。

その続報が出たので紹介する。

3月12日付け日経。

「金盾工程」(ゴールデン・シールド・プロジェクト)というのが、
中国政府が構築中の強力なネット検索システムだと言う。

中国政府は、約8億ドルを投じて、このシステムを造り、
さらに5万人ともいわれるネット警察を動員して内外の
ネット通信に目を光らせようとしていると言う。

これにアメリカのヤフーやグーグルが協力していると言うのだ。

先日、日経のインタビューに、グーグルの社長が応えていた。

「市場としての中国の大きさを無視できない」と。

一方で、中国のネット封鎖網を突破するソフトウエアの
開発も、米企業などで始まっていると言う。

にわかに、ネットをめぐる国際政治がきなくさくなってきた。

まったく目が離せない。


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by kitanojomonjin | 2006-03-26 20:29 | ブログ論 | Comments(0)

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2月17日付の日経新聞の社説に、
「ネットに万里の長城を築くな」という記事があった。

これがなかなか興味深いものだった。


グーグル、ヤフーなどインターネット関連の
米企業が中国政府の情報統制に協力しているとして、
米国内で批判が高まっていると言う。

社説は、続ける。
「人口13億人の中国の巨大市場の魅力に負けて、
中国政府に協力する企業、そして外国企業の
事業活動を制限する中国政府の姿勢は、
ネット時代の民主主義の根幹を揺さぶる大問題である。」

さらに続ける。
「自らネット民主主義を唱え、世界に多くの賛同者を得て、
急成長した米ネット企業の責任は重い」

そして、次の言葉で締めくくる。
「新時代を担うネット企業は意地を見せてほしい。」

商売か理念か。

それにしても、「ネットに万里の長城を築くな」と言う
言葉は、なかなかシャレているし、示唆に富んでいる。


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by kitanojomonjin | 2006-02-20 20:25 | ブログ論 | Comments(1)

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相変わらずマイクル・コナリーに嵌っている。

「ザ・ポエット」では、ジャック・マカヴォイという
新聞記者が活躍する。

著者のマイクル・コナリーも10年以上ロサンジェルス・
タイムスの記者をしていたと言うことで、その気分がよく
描かれている。

たとえばこんなくだり。

「記者の生活は、脱穀機のまえをつねに走りつづける
生活だ。
ときおり、人は機械のまえを走っているのに疲れてしまい、
足を止め、ばらばらに切り刻まれてしまうのだ。」

こんなくだりも、興味深い。

「この仕事をしていてひとつわかったことがあるとすれば、
どんなものにも、あらゆるものに、嗜好があり、そのための
市場がある、ということだ」

そして犯罪に、こんな装備が登場する。

「デジタル・カメラとコンピュータと、ファックスを送るのに
用いたのとおなじモデムがあれば、世界じゅうの
望むところにどこにでも写真を送ることができるんだ。」

この作品は、1995年に書かれている。
いまでは、日本でも当たり前になっているパソコン技術が
10年以上前に、アメリカではとっくに実現し、犯罪小説に
登場しているのだ。

さらに、ニーチェにでてくるというつぎのくだりは、
時代を、最も暗示している。

「怪物と戦う者はだれでも、その過程でみずからもまた
怪物にならないよう気をつけなければならない」

マイクル・コナリーからますます目を離せなくなった。


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by kitanojomonjin | 2006-02-11 17:01 | ブログ論 | Comments(0)

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BS-2,BSハイビジョンで、先週から、朝夕
「毎日モーツァルト」という10分のミニ番組が始まっている。

アイラブ・モーツァルトというミニ・インタビューに続いて、
山本耕史さんの朗読のモーツァルトのミニ・ヒストリーが続く。
そして、今日の一曲。

一年間、240曲をたどりながら、併せて、モーツァルトの人生を
たどろうというものである。

これは、じつに、ブログ的な番組だと思う。
今日の続きは、また明日と日めくりのように、あるいは、
日記のようにたどっていく。

見ているうちに、だんだん病みつきになる。
いちど覗いてみてはいかがですか。

特に、今日の小塩節さんのブレンナー峠の話は、
圧巻だった。

ゲーテをはじめ、多くの芸術家が、この峠を越えて、
イタリアへ向かった。
その熱き思いが伝わってくる。

おりしも、トリノ・オリンピック開幕である。


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by kitanojomonjin | 2006-02-10 20:40 | ブログ論 | Comments(0)

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(マイクル・コナリー「チェイシング・リリー」)

マイクル・コナリーの「暗く聖なる夜」を読み終わった後、
見つけたコナリー本が、「チェイシング・リリー」。

主人公の引越し先に、頻繁にかかってくる間違い電話。
いずれもリリーと言う女性宛だった。

リリーは、実は夜の女だった。

インターネットに客を引く電話番号が記されていた。

夜の商売。
その背後にうごめく闇の組織。
それが、インターネットの影の部分とすれば、
インターネットの光の部分も登場する。

主人公は、ナノテクノロジーの科学者である。
ノーベル賞並みの大発見の情報が、インターネットの
不法侵入で盗み出される。

インターネットを媒介にして、企業の実社会と、
闇の世界が連環して、一つのミステリーを形成していく。

ずいぶん昔、エド・マクベインの分署シリーズで、
幼児や女性が、行きずりにあっけなく殺され、
アメリカ社会は、どうしようもないところまで来ていると
思ったことがあった。

最近の日本では、そんなことがちっとも不思議でなくなった。

マイクル・コナリーの「チェイシング・リリー」の
インターネット犯罪の世界も、日本ですぐそこまできている
現実のものなのかもしれない。

ライブドアの捜査の重要な手がかりは、社内のメールだった
と言う話もある。

いやでも応でもわれわれは、インターネット社会に絡め取られ、
そこに特有の犯罪が頭をもたげつつあるのだ。


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by kitanojomonjin | 2006-01-25 21:22 | ブログ論 | Comments(0)

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増田真樹著の「超実践!ブログ革命」という本を
読んでいる。

「ブログは、十年後の自分への手紙」という
味わい深いことばを見つけた。

ブログと時間について、考察されている。
ブログをやってみて、なるほどと実感されるところがある。

たとえば、次のようなくだり。

「ブログは長い時間をかけて、コツコツ積み上げていくことで
魅力が増すメディアです。」

「ブログという空間の中は、ブロガー自身の思い出で
埋め尽くされているだけでなく、時間を超え
ブロガーの記憶をたどる道しるべをさかのぼることが
可能になります。
この空間を訪れた人は、ブログを単なるコンテンツとして
閲覧するだけでなく、しばしその過ぎ去った時間の流れを
感じることになります。」

このブログの空間の中にただよう時間が、
「なぜ十年後の自分への手紙」につながるのか。

それは、次回に触れたい。


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by kitanojomonjin | 2005-12-16 11:04 | ブログ論 | Comments(0)

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(ブロギニストの散歩道から)

これまで見てきたように、
「ブログ 世界を変える個人メディア」の著者は、
「情報を手にした市民」の可能性について極めて
バラ色のイメージを抱いている。

それは、「創発」という概念をもちいて、次のように
述べている。

「創発とは、ある集合体が固体の総計よりも賢い、
という場合に起こる。
集合体の相互作用の中から、どういう成り行きか、
より高位の構造もしくは知性が現れてくる。」

カメラつきの携帯が普及し、あらゆる場所で、
市民が取材者になりうる可能性が増してくる。

さらに、インターネットの情報量が飛躍的に増大し、
それを分析する能力さえあれば、一市民でも
相当の事実に迫ることが、可能になった。

問題はその次である。

これらの新しい武器を使い、新たな市民ジャーナリズムが
誕生するのか、理念のない混乱状態を生み出すのか。

その意味で、アメリカ及びアメリカ人は、まだ精神の
柔軟なところがあり、功罪相半ばする中で、
ブログをはじめとする情報社会の中に、
新たな市民ジャーナリズムの台頭を見ようとしている。

日本の場合どう展開するだろうか。
そうなって欲しいとは思うが。


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by kitanojomonjin | 2005-10-06 20:47 | ブログ論 | Comments(0)

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(ブロギニストの散歩道から)

9.11が、アメリカのブログを爆発的に普及させた
ことは、きのう紹介した。

そのときの気分は、「ブログ 世界を変える個人メディア」の
中で、つぎのように語られている。

   「極めて条件反射的なものだったんだ」と
   彼は言う。
   「何の計画性もなかった。とにかく書いていた。
   そうでもしていなければ、呆然と座って、旅客機が
   タワーに突っ込むところをCNNで繰り返し見続ける
   しかなかったんだから」

さまざまな意見のブログが、飛び交った。

そもそも、アメリカのブログの伝統は、トークラジオから
発しているという指摘も、実に興味深い。

   ワシントン・ポストのメディア担当編集員、
   ハワード・カーツは、トークラジオがブログ現象の
   源流であり、あらゆる意味でその登場を予言する
   ものだった、と考えている。

   いずれも、「主流メディアからは一顧だにされない
   大勢の人々」に手を伸ばし、結びついたメディアだ、
   と彼はいう。

ここからさらに、著者は、ブログの新しい可能性を述べている。

   誰もがニュースを発信できるなら、聞き届けられない
   思いを抱いていた人たちも、新たに声をあげていくことが
   できる。
   そしてついに、彼らは、「情報を手にした市民」という、
   今は危機に瀕した考え方を再生させる火付け役に
   なるかもしれない。

ここに、ブログに対するもっとも輝かしい希望がこめられている。


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by kitanojomonjin | 2005-10-05 20:22 | ブログ論 | Comments(2)

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今、「ブログ 世界を変える個人メディア」という本を
読んでいる。

ダン・ギルモアというアメリカのジャーナリストが
書いた最新のブログ論である。
現在は、草の根ジャーナリズムをめざして
ベンチャー「グラスルーツ・メディア・インク」を
設立しているが、ジャーナリストになる前は、
プロのミュージシャンとして活動していたという
面白い経歴の人物である。

アメリカでブログが、爆発的に広がったのは、
9.11が大きなきっかけだったという。

「そもそもこのブログを、気晴らし程度にしか
考えていなかった。
だが9.11の攻撃が、すべてを変えてしまった。」

「近年の米国史上、最も悲惨な日々の中で、
大きく立ち現れてきた世界。
9.11という日は、時の中に凍り付いてしまった。
しかし、ビルに突入した旅客機の爆発は、新たな
熱気となってメディアの氷河を覆い、その氷を
溶かし続けているのだ。」

その実体を次に見ていこう。(つづく)


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by kitanojomonjin | 2005-10-04 18:05 | ブログ論 | Comments(0)

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(「食べたものを淡々と記録するよ」2005.5.5より)

ブログの「食べたものを淡々と記録するよ」の
最近のページである。
この日の朝食は、イタリアン・バイキング。

このブログの魅力は、朝昼晩とにかく食べたものを
「淡々と」記録するところにある。
余計なコメントはない。
一日の最後に「ごちそうさま」と一言。

ただし、写真の質感は、すばらしいものがある。
料理番組のテキストの写真に負けないできばえである。

ところが、このブログが一瞬揺らいだときがあった。
2004年10月23日の新潟地震を境に、食べ物が
ガラリと変わるのである。
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(「食べたものを淡々と記録するよ」2004.10.24より)

おそらく避難所での光景だろう。
2004年10月24日の朝食は、水のペットボトル一本。

ここで、このブログの主人は、おおきな岐路に
立ったことだろう。
地震の話に大きくカーブを切るか、「淡々と」路線を続けるか。
(わたしなら、がらりと方針を変えて地震の話に専念するだろう。)

ところが、このブログの主人は、あくまでも「淡々と」を続けた。
それを貫き通した。
それもひとつの行き方だと思う。
「淡々と」した記録の中に、わたしたちは、しっかり地震の影を感じる。

ブログというものがあくまでも、個性の産物であるということ、
さらに、ブログは、刻々と移り変わる時間の中にあり、
「同時性」が大きなウエイトをしめていることがよくわかる。

ブログの魅力は、こんなところにもあるのだと思う。


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by kitanojomonjin | 2005-05-10 19:12 | ブログ論 | Comments(0)