カテゴリ:この国のかたち( 87 )

c0069380_12394986.jpg
正月、さしたることもなくおだやか。

「風の人」「土の人」ということばを

1月3日の新聞で見つけた。

(毎日新聞・2017年1月3日付)

地域おこしの取材をしている

ジャーナリストの田中輝美さんのことばだという。


「地域に風を起こして去っていく『風の人』と、

地域に根付く『土の人』の両方が必要ではないか。」

このあとがいい。

「両方あわせて、『風土』なのだ」


なるほど。

風土ということばをあらためて、かみしめてみる。

お読みいただいた記念にランキングをクリックしてください。
人気blogランキングへ




[PR]
by kitanojomonjin | 2017-01-04 12:49 | この国のかたち | Comments(0)

c0069380_13085752.jpg
いま、東大阪市の司馬遼太郎記念館で開催されている

企画展「坂の上の雲にみる陸羯南」では、

司馬さんの手紙が展示されているという。

それは、陸羯南について研究会を

やらないかと熱く語ったものだった。

元産経新聞社会部の青木彰さんあてのものである。

こんな具合だ。


「たれか、講師をよんできて

“陸羯南と新聞「日本」の研究”

というのをやりませんか。

もしおやりになるなら、小生、学問的なことは申せませんが、

子規を中心とした「日本」の人格群について、

大風に灰をまいたような話をしてもいいです。

露ばらいの役です。」


司馬さんの「大風に灰をまいたような話」を

ぜひ聞いてみたかった。

しかし、司馬さんも、青木さんも亡くなって、

それは、実現しなかった。

いまその志が、青木さんの教え子の青木塾に

ひきつがれている。


この便箋5枚にわたる司馬さんの手紙が、

企画展に、展示されているという。

ぜひ見てみたいものである。

(ちなみに、司馬遼太郎記念館は、いまは、

年末年始の休みにはいり、1月5日から開館だとか。)

お読みいただいた記念にランキングをクリックしてください。
人気blogランキングへ








[PR]
by kitanojomonjin | 2016-12-29 13:22 | この国のかたち | Comments(0)

c0069380_12384545.jpg
福岡市の市道で、で大規模な陥没事故が起きたのに、

1週間で修復にこぎつけた。

なぜ?

先日の新聞の投書欄にその答えが寄せられていた。

(毎日新聞・2016年11月19日付)

投書によれば、炭鉱事故での経験が役にたったという。

「炭鉱の崩落現場での作業経験がある地元の土木建設業者が、

水中でも固まりやすい特殊な土をすぐに手配・供給した

機転のよさがあった」という。

さらに、このように述べている。

「炭鉱跡地で地表が崩落すると、

空洞部に水がたまることがほとんどで、

今回の現場はそれにそっくりだった」という。

今は、ほとんど、過去の産業になった炭鉱の記憶が、

現代に生きると言うのは、

とても興味深い。

お読みいただいた記念にランキングをクリックしてください。
人気blogランキングへ


[PR]
by kitanojomonjin | 2016-12-15 12:57 | この国のかたち | Comments(0)

c0069380_13025370.jpg
先日の新聞に、写真家の土田ヒロミさんの顔が

大きく出ていた。

(毎日新聞・2016年12月10日付)

「ヒロシマから福島巡礼」と題して、

土田さんの活動を紹介していた。

記事によると、

「写真家・土田ヒロミさんは、これまで、

写真による『記録』の意味を意識的に問いかけてきた。

東日本大震災後は福島県に通い、

定点観測で撮影したのは数万カットにも及ぶ。

見えないもの視覚化しようとする試みの原点は、

原爆投下後30年経過したころから撮影を始めた

広島にあるという。」

土田さんは、相変わらずお元気だ。

定点観測して、記憶をたちのぼらせようという

執念は、衰えることがない。

土田さんの福島の写真についての記事が印象的だ。


「写真の一枚一枚はさりげない風景だ。

しかし、時系列で提示されると、見る者は間違い探しのように

ごく小さな変化も見落とすまいと見つめることになる。

自然の変化と原発事故による変化、

二つの時間がそこには流れている。

花が咲き、緑がもえ、雪に包まれる。

変哲のない人家が突然、なくなる。」

お読みいただいた記念にランキングをクリックしてください。
人気blogランキングへ




[PR]
by kitanojomonjin | 2016-12-13 13:19 | この国のかたち | Comments(0)

c0069380_12164770.jpg
現職首相で、真珠湾を訪問した最初は、吉田茂だった。

東京新聞が報じている。

(東京新聞・2016年12月10日付)

1951年9月のサンフランシスコ講和会議締結の際、

当時の吉田茂首相が慰霊に訪れていたという。

真珠湾から約5キロ東の国立太平洋記念墓地を訪問。

真珠湾攻撃での戦死者も含む墓地で、

花輪をささげた。

そして、帰路もふたたび真珠湾を訪れ、

奇襲攻撃の犠牲となった米陸海軍将兵の霊に心からの

祈りをささげたと言う。


各紙が、安倍首相の12月の真珠湾訪問を

「現職首相の真珠湾訪問は初めて」と報道したのは、

誤りであった。

東京新聞も、自戒をこめて、1951年9月3日付の

東京新聞と中部日本新聞の吉田茂首相の真珠湾訪問の

記事を紹介している。

やはり、歴史の事実は、曲げてはいけないと思う。


お読みいただいた記念にランキングをクリックしてください。
人気blogランキングへ





[PR]
by kitanojomonjin | 2016-12-12 12:34 | この国のかたち | Comments(0)

c0069380_18460882.jpg
渋谷の地下鉄のホームで、こんな大きなポスターを見た。

「母になるなら、流山市。」

働きながら、子育てをする母親に向けて、

積極的に、呼びかけている。

その売り物は、“駅前保育送迎ステーション”。

朝、子供を駅の送迎ステーションに預けると、

送迎バスで、各保育所に送り届けてくれる。

帰りも、逆に、各保育所から、駅の送迎ステーションに

送り届けてくれるという。

けっこう、仕事を持つ母親からは、

好評だという。

オールマイテイではないが、

知恵と工夫で、自治体も働く女性をサポートできるのだ。

お読みいただいた記念にランキングをクリックしてください。
人気blogランキングへ


[PR]
by kitanojomonjin | 2016-12-09 18:54 | この国のかたち | Comments(0)

c0069380_15355710.jpg
c0069380_15362429.jpg
いま、京都の国立博物館で、「坂本龍馬展」が

開かれている。

先日、のぞいてきた。



メインは、龍馬の手紙。

イラスト入りの主にお姉さんにあての手紙が

じっくり鑑賞できる。

ひとつ難をいうと、

常設展のあいだに、龍馬の特別展示場が

点在して、その導線が暗くてわかりにくいこと。

特に、高齢者は、迷っている人がいた。

もう少し、配慮が必要ではないか。


来春に、江戸東京博に巡回してくる。

来年は、龍馬没後150年にあたるという。

もういちど、龍馬ブームに、火がつくか?


お読みいただいた記念にランキングをクリックしてください。
人気blogランキングへ








[PR]
by kitanojomonjin | 2016-10-30 15:43 | この国のかたち | Comments(0)

c0069380_13135530.jpg


表紙は、大きく崩壊した熊本城の写真。

アサヒグラフの緊急復刊として「九州・熊本大地震」が

特集されている。

その末尾に、作家の葉室麟さんが寄せている

「熊本の友へ」という文章が、印象的だった。


まず、「熊本の友」として、

熊本市に住む石牟礼道子さんについて、ふれる。


石牟礼さんが、東日本大地震と福島原発事故の後に

書いた詩が紹介されていた。


「現世はいよいよ地獄とやいわん

虚無とやいわん

ただ滅亡の世せまるを待つのみか

ここにおいて

われらなお

地上にひらく

一輪の花の力を念じて合掌す」


もうひとりの「熊本の友」として、

熊本市の思想史家・評論家・渡辺京二さんを

あげる。

渡辺さんは、新たな地元の文芸誌「アリテリ」を創刊したという。

発刊にあたっての渡辺さんの文章もいい。


「現代はとっくに文学の世紀ではない。

文学は冗談とお噺のマイナーな世界に閉じこもってしまった。

滅びゆく森のどこに隠れた小径を見つけられよう。

それでも言葉によって生きたい。

それによってしか真に生きられないという人びとが

存在する以上、森の深みに通じる小径は

おのずと光を放たずにはおかぬだろう。」


石牟礼さんの「一輪の花の力」にしても

渡辺さんの「森の深みに通じる小径」にしても

現代に対する激しい挑戦の意思がひしひしとこめられている。


ちなみに、石牟礼さんは現在、パーキンソン病を患い、

渡辺さんが週5回、石牟礼さんを訪ねて

資料の整理や原稿の口述筆記ををしているという。


80歳をこえるお二人の精神の強さと気高さを痛感させられる。



お読みいただいた記念にランキングをクリックしてください。
人気blogランキングへ




[PR]
by kitanojomonjin | 2016-07-11 13:40 | この国のかたち | Comments(0)

c0069380_1617575.jpg

(東海道新幹線車窓からの富士山)

先日、富士吉田の富士山信仰の担い手

毘沙門屋当主・佐藤勝利さんのお話を

ラジオで聞いた。

佐藤さんの家は、御師(おし)という代々

富士山信仰の担い手として、人々を

案内する家だという。

面白かったのは、現在でも、外国人を案内して、

朝日とか夕陽をのぞむと、

みな自然に手を合わせるという。

それが、富士山信仰の原点だという。

そうだろうと思う。

山伏の多くが担ってきた山岳信仰のみなもとは、

結局そこに行き着くようだ。

自然の驚異に感動する姿勢である。

あと、手甲脚絆、白装束で、

「サイギサイギ ロッコンショウジョウ」

ととなえるというのは、

津軽の岩木山のお山参詣でも

まったく同じことである。

富士山信仰のスタイルは、

日本各地の山岳信仰にも通じる。


日本の典型的な巡礼スタイルは、

みな共通しているようだ。

もともとは、伊勢神宮のお伊勢参りにも

連なるようだ。

このへんのルーツを探るとどういうことになるのだろう。

なかなか興味深いテーマである。



お読みいただいた記念にランキングをクリックしてください。
人気blogランキングへ




[PR]
by kitanojomonjin | 2016-07-04 16:29 | この国のかたち | Comments(0)

c0069380_17433592.jpg


オバマ大統領が、広島を訪ねて以来、

広島へのメッセージが、注目されている。


バーバラ・レイノルズという女性の

次のような広島へのメッセージを知った。

I am also a Hibakusya.

(私もまた被爆者です。)

20世紀の原爆の被害は、

20世紀の人間共通の問題だという意識が伝わってくる。


アメリカ人の彼女は、1951年、夫とともに、広島を訪ね、

原爆被害者の実情に、深く心をうごかされ、

平和運動にのめりこんでいく。

後に、広島名誉市民に序せられた。


「I am also a Hibakusya.

(私もまた被爆者です。)」

という言葉に続いて、

「私の心は、いつも

ヒバクシャ

ヒロシマ

とともにあります。」

ということばが、刻まれた彼女の顕彰碑が

広島に建てられているという。

深いことばである。

いつかその碑を訪ねてみたい。



お読みいただいた記念にランキングをクリックしてください。
人気blogランキングへ




[PR]
by kitanojomonjin | 2016-06-01 17:56 | この国のかたち | Comments(0)