カテゴリ:この国のかたち( 88 )

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連休は、好天が続いている。

多摩川べりの散歩も気持ちがいい。

先日、日本の都会のきれいな花をつける雑草は、ほとんど

外来種だという記事を読んだ。

代表的なマツバウンランやニワゼキショウは、北米原産だという。

(東京新聞・2017年5月4日付・コラム)

「在来種が生きていた里山や野原は切り開かれて、

都市化された。

荒れて乾いた土地ばかりの都会で

生きていけるのは、乾燥に強い外来種。」

『外来種はダメというイメージがあるが、都市での

緑の豊かさを求めるのなら、外来種は不可欠なのです』

という専門家のことばも紹介している。

知らなかった!


なにか示唆的なはなしである。

在来種と外来種が、目くじら立てないで

おだやかに暮らせる国になって欲しいものである。

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by kitanojomonjin | 2017-05-06 14:33 | この国のかたち | Comments(0)

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先日の新聞に、パンの歴史が紹介されていた。

(2017年4月11日付・毎日新聞)

パンと日本人の出会いは16世紀のキリスト教布教時代に

さかのぼるという。

知らなかった!

弾圧と鎖国の世は長崎の出島に生き延び、幕末・明治維新を

境に開放された。

パン普及のバネのひとつは、兵糧と目されたことで

西南戦争にも用いられたという。


なんといっても、戦後の学校給食で重要な位置を占めた。

「かつては学校を休んだ級友のために

パンを包んで下校時に届けた」という

思い出が紹介されていた。

パンが、その存在感を最大限に発揮した瞬間だったろう。


パンにも脈々とした歴史があるのだ。

教科書の都合で、和菓子屋にさしかえるのは、

やはりおかしいと思う。

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by kitanojomonjin | 2017-04-17 12:48 | この国のかたち | Comments(0)

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先日の新聞で、法政大学総長の田中優子さんが、

こんなコメントをしていた。

(東京新聞2017年4月7日付)

「コミニケーションとは、気に入ってもらったり、

なれ合ったりするためだけでなく、

他者が見えていないものを手渡すためにある。

原発事故に起因いじめや排除・差別を経験している人々、

それを知っている人々は、

やはりそのことを言葉に出して語るべきだろう。」


こころに、響く根源的な指摘だと思う。

田中さんは、最後に、こう結んでいる。


「水俣病も原発事故も文明の災害であり、

加害者が明確であるはずなのに

被害者は十分な補償を受けられず、

さまざまな差別にさらされている。

まずその事実を知ることが必要で、

そのためには、それを伝え、

それが間違っていること、

憎悪表現や暴言が悪であることを語る、

たくさんの人々の言葉が必要なのである。」

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by kitanojomonjin | 2017-04-09 10:52 | この国のかたち | Comments(0)

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先日、C.W.ニコルさんが、新聞のコラムに

カントリージェントルマンについて、書いていた。

(毎日新聞・2017年3月29日付)

「英国の旅先、ことに田舎の高級ホテルで日本国籍の

パスポートを出すと、『東京に住んでいるのか』と

聞かれることが多い。

私が、『いや、日本アルプスの長野に住んでいる』と

答えると、スタッフの態度が一変する。

彼らにとって、日本アルプスに住んでいるという事実は

とりもなおさず、私が、(中略)

しっかりと大地に根を下ろした信頼に足る人物、

決して宿泊料を踏み倒したり、不作法な振る舞いを

したりはしない本物の紳士『カントリージェントルマン』であると

受け止められるのだ。」

英国では、長きにわたり、「田舎」に土地をもたない都会人には

選挙権が与えられないという歴史があったためという。


「カントリージェントルマン」とは、

田舎紳士あるいは、田舎者(?)紳士の

ニュアンスがあるのかと思ったら、

大間違い。

本物の紳士なのだ。

日本の田舎暮らしの人は、胸を張っていい。

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by kitanojomonjin | 2017-03-31 12:21 | この国のかたち | Comments(0)

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先日、ラジオで、俳優の相澤一成さんが、ふるさとの

宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)で、3.11にちなんだ

朗読劇「ファミリーツリー」を発表したことを話しておられた。

登場人物のすべてが、地元の人々で、地元の言葉で、語り合う群集劇である。

最後は、この地に伝わる「閖上(ゆりあげ)大漁節」の

大合唱で終わるという。

「閖上(ゆりあげ)大漁節」というのは、

“今朝の日和は 空晴れ渡り 波静か またも大漁だ”

といった歌詞で、節は大漁唄いこみの系統のものだという。

かつお漁の大漁を祝って

網元や船主の家で手振りもにぎやかに歌ったもので、

いつしかこの地区のひとのこころの絆のうたになっている。

実は、朗読劇「ファミリーツリー」に登場するほとんどのひとびとは、

かつてこの地区に住んでいて、東日本大震災の津波で

亡くなった人たちだった。

生きているものと、死んだものとの交流に

ふるさとの歌が大きな役割を果たしているのは、

とても象徴的である。

歌の力とでも言おうか。

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by kitanojomonjin | 2017-03-15 13:55 | この国のかたち | Comments(0)

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先日、女優の奈良岡朋子さんが、ラジオで

72年前に見た桜の思い出を話しておられた。

昭和20年3月東京大空襲。

その数ヵ月後、焼け野原になった東京を後にして

彼女は、青森県の弘前市の高校に転校する。

いまの弘前中央高校である。

その正門を入ったところに、

大きな桜の木が爛漫と花を付けていた。

その根元には、緑の草がはえ、小さな黄色い花を

つけていたという。

北国では、桜の花と緑の草花がいっせいに花を付ける。

東京大空襲の殺伐とした光景を見てきた彼女には、

それは、とても自然が輝いて見えた瞬間だったという。

「ああ、春なんだ!」

自然から、元気をもらった瞬間だった。

いまでもあの光景は、忘れられないという。

北国の春は、それだけ、大きなパワーを持っている。


あと、数ヵ月すれば、またその春が

巡ってくる。

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by kitanojomonjin | 2017-03-05 14:48 | この国のかたち | Comments(0)

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「海駅図鑑」という本がでた。

副題は、海の見える無人駅。

「本邦初の“海×無人駅”ガイドブック」とある。


その名のとおり、美しい写真とともに、

海の見える無人駅が、30ヵ所紹介されている。


私の愛する五能線の驫木(とどろき)駅も

しっかり載っている。


毎日、ひとつずつ読めば、

一ヵ月、日本列島の海岸線の旅が出来る。

読み進むのが、楽しみである。

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by kitanojomonjin | 2017-02-28 18:26 | この国のかたち | Comments(0)

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実際と異なる好条件をうたって

就職希望者をおびきよせる求人トラブルが

後を絶たないという。

なぜだろう。

長い間、不思議に思っていた。

そのことに関連した記事が、去年の暮れ、新聞に載っていた。

不適正な求人広告情報を

厚労省で把握しているのに、

出先機関の労働局に伝えられていなかったという。

この5年で、10万件も不適正情報をキャッチしていたのに、

その情報が、ちゃんと伝えられていなかったというのだ。

(東京新聞・2016年12月30日付)

暮れのばたばたした時期だったので、

見過ごされがちだったが、

東京新聞の特ダネのようだ。

5年まえ、総務省が、厚労省に、出先の労働局に伝えるよう勧告したが、

そのままになっているという。

求人サイトや求人誌を信用して、

結果として、ブラック企業まがいのところで

ひどい目にあった就職希望者の例もルポされていた。

ほんとうに、なんとかならないものだろうかと、

つくづく思う。

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by kitanojomonjin | 2017-01-23 18:12 | この国のかたち | Comments(0)

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先日の新聞で、上智大学教授ミュリエル・ジョリヴェさんが、

日本のこども対策について、批判していた。

彼女は、日本で2人の子育てをして、

フランスとの大きな違いに、おどろいた。

「日本の女性が子供を産まないのは、

『無意識の『おなかのストライキ』」だという。

「(政治家が)子供を産みやすい国にしたいなら、

お産を無料にすべきだ。

出産が健康保険の適用外など、あり得ない。

教育も同様だ。義務教育は無料でも、修学旅行や

制服にお金がかかる。これを減らすべきだ。」

そして、結論は、「子育てが楽しいなら(自然に)産む」

というもの。

なるほど。

フランスと日本の両方の子育てを身を持って体験した

彼女の言葉には、説得力がある。

(毎日新聞・2017年1月6日付)

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by kitanojomonjin | 2017-01-21 13:01 | この国のかたち | Comments(0)

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正月、近所の大正寺というお寺に初詣した。

ここは、調布七福神のひとつで、池のなかに、恵比寿神が

祀られている。

恵比寿神は、富と福をつかさどる神。

よくみると、恵比寿神は、お顔が横向きになっている。

そのため、備えられた木の板をたたき、お賽銭をあげて、

こちらをむいてもらうのだという。

参拝客がひっきりなしだった。

どうも、庶民レベルの感覚では、

世の中の経済はいまいち。

恵比寿神は、なかなか、庶民のほうを向いてくれない。


そういえば、正月の新聞の論考に

福袋をめぐる興味深いものがあった。


「私たちがお正月に福袋を買うのは、中身が見えなくても

『この店ならまともな品が入っている』と思うからだが、

その信頼が政府にない。

最近は福袋にも中身の見えるものがある。

政府は財源の問題も含め、社会保障という福袋を

『見える化』し、国民の理解と納得を

得ることに勤めるべきだ。」
  
 (2017年1月6日付・毎日新聞 立正大学・吉川洋氏)

たしかに。

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by kitanojomonjin | 2017-01-12 11:09 | この国のかたち | Comments(0)