カテゴリ:人生( 285 )

桃下流水 2015年12月28日

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神田神保町の放心亭の色紙のつづき。

作家・陳舜臣さんの色紙もあった。


「桃下流水 在人世」


「桃下流水」は、蘇東坡の漢詩の引用だという。

中国人の最も愛でる桃の花が、ハラハラ散る。

その花びらが、川面に落ちて、流れていく。

桃源郷のような春のひととき。

人世の醍醐味は、そこにあるといっているのだろうか?

陳さんの到達したひとつの境地なのだろう。

陳さんの馥郁とした世界が、垣間見えるようだ。

その陳舜臣さんも、2015年1月21日、90歳でお亡くなりになった。



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by kitanojomonjin | 2015-12-28 14:36 | 人生 | Comments(0)

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井上ひさしさんの圧倒的なことばの力を

感じさせられるのは、

以前、このブログでも紹介した釜石小学校校歌である。

作詞は、井上ひさしさん。

作曲は、宇野誠一郎さん。

ひょっこりひょうたん島のコンビである。

こんな校歌である。

「いきいき生きる いきいき生きる

ひとりで立って まっすぐ生きる

困ったときは 目をあげて

星を目あてに まっすぐ生きる

息あるうちは いきいき生きる


はっきり話す はっきり話す

びくびくせずに はっきり話す

困ったときは あわてずに

人間について よく考える

考えたなら はっきり話す


しっかりつかむ しっかりつかむ

まことの知恵を しっかりつかむ

困ったときは 手を出して

ともだちの手を しっかりつかむ

手と手をつないで しっかり生きる」


東日本大震災のとき、この小学校の体育館に

避難した人たちは、かたすみに張り出された

この校歌に元気付けられ、

しだいに口ずさむようになったという。

奇しくも、井上さんがゆかりの小学校のために

つくった校歌が、震災の被災者の大きな応援歌に

なったのだ。

つくづくことばの力の偉大さを感じさせられるエピソードである。



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by kitanojomonjin | 2015-12-25 13:28 | 人生 | Comments(0)

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先日、神保町の放心亭に行った。

ドイツ・ビールがうまい。

壁際に、ずらりと、作家の色紙が並んでいる。

同じビルの三省堂本店で、サイン会を開いた

流れで、この店に繰り込んだとき、描いたもののようである。

その中に、井上ひさしさんの色紙があった。

こんな一文が書かれていた。

「得意泰然

失意平然」

なんとなく、クスッと笑いたくなる。

井上さんらしい文章である。

人生、得意と失意の繰り返し、

あんまり悩まないでという意味か。


この感じ、どこかで見たことがある。

そうだ!ひょっこりひょうたん島の歌詞の気分と

似ている。

「丸い地球の水平線に

何かがきっと 待っている

苦しいことも あるだろさ

悲しいことも あるだろさ

だけど ぼくらは くじけない

泣くのはいやだ 笑っちゃおう」


ちなみに、今年も

4月9日(土)10日(日)

山形県川西町で、井上さんをしのんで、

「吉里吉里忌」が開かれるという。




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by kitanojomonjin | 2015-12-24 13:00 | 人生 | Comments(0)

胃カメラ 2015年12月19日

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はじめて、検診で、胃カメラを飲んだ。

女医さんが、ハイバースコープを

口から突っ込む。

目の前のモニターに、胃の内部が鮮やかな色彩で

浮かび上がった。

「深呼吸してください。

ここが、少し狭くなっているところです。」

「さ、ここから、広いところに出ます。」

「空気をいれて、ひだひだを広げてみていきます。」

この感じ、なにか見たことがある。

そうだ、映画の「ミクロの決死圏」の世界ではないか。

人間が、体を縮小させて、人体の中を探検するという

SF映画である。

いっそのこと、人間ドッグで、「あなたの体内探検ツアー」と

なずけて、立体映像で、見せてくれたら面白いのではないか

と思った。

それほど、映像も進化し、胃カメラもほとんど、異物感がなかった。

胃カメラが登場し始めのとき、けっこう苦痛を与えたり、

操作ミスで、食道を傷つけられたりという話をよく聞いたものだ。

時代は変わったものだ。


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by kitanojomonjin | 2015-12-19 13:50 | 人生 | Comments(0)

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ジェームス・スチュワート主演の映画「翼よ!あれが巴里の灯だ」を

見た。

ご存知、1927年のリンドバーグの大西洋単独飛行の話である。

映画のラストは、リンドバーグのニューヨーク凱旋の実写フイルムである。

400万の市民が、詰め掛けたという。

いま読んでいる「アメリカを変えた夏1927年」によれば、

「1920年代、アメリカは高層ビル大国になっていた。」

実写フィルムは、高層ビルの上から、ふりそそぐおびただしい紙ふぶきを

映し出している。

紙ふぶきについて、こんな興味深い記述がある。

「1918年の第一次世界大戦停戦記念パレードの後、

清掃係の人たちは155トンのゴミを片づけた。

リンドバークのパレードでは、それが1800トンにも

なった。

興奮のあまりオフィスの窓からゴミ箱のなかの紙屑を

まるごとぶちまけた見物客もいた。」

こんなおまけの話もある。

「翌日回収されたゴミのなかには電話帳や企業名鑑その他、

重いものがあった。」

「奇跡的に誰も怪我をしなかった。」

高層ビル大国アメリカを実によく取材している。


そして、このリンドバーグの大西洋単独飛行の成功が

ハリウッドの若きアニメーション作家にも影響を与えた。

彼すなわちウォルト・ディズニーは、飛行気乗りのネズミの短編映画を作った。

これが、ミッキーマウスの誕生につながるという。





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by kitanojomonjin | 2015-12-18 13:58 | 人生 | Comments(0)

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森本毅郎さんが、

ここのところ、朝のラジオ番組を

お休みしていた。

どうしたんだろうと思っていたら、

今朝、電話でナマ出演して、事情を話していた。

腰の手術をしたのだという。

それも、1回ですまず、2回目も行って、

長引いているという。

森本さんの結論は、「腰はカナメ」。

確かに、腰という字には、要(カナメ)という字が

入っている。

病気をしても、森本さんの舌鋒は、衰えていなかった。


そういえば、縄文時代の土偶も

実に、しっかりした腰をしている。

もっとも、こちらは、女性だから、安産祈願もこめられていたかも知れないが。



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by kitanojomonjin | 2015-12-14 14:33 | 人生 | Comments(0)

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ラジオで、サライという歌を聞いた。

作詞・谷村新司 作曲・弾厚作(加山雄三)

「動き始めた汽車の窓を

流れてゆく景色をじっと見ていた

サクラ吹雪のサライの空は

哀しい程 青く澄んで胸が震える」


何度も、サクラ吹雪が登場し、

5番の歌詞が圧巻だ。


「離れれば離れる程なおさらにつのる

この思い 忘れられずにひらく古いアルバム

若い日の父と母に包まれて過ぎし

やわらかな日々の暮らしをなぞりながら生きる」


ちなみに、きょう12月11日は、谷村新司の67歳の

誕生日だという。

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by kitanojomonjin | 2015-12-11 13:17 | 人生 | Comments(0)

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浄土宗のお坊さんに、法話を聞く機会があった。

人間の往生について。

それは、長さではない。

どれだけ充実しているか。

いかに、生ききるかにあるという。


たとえ若くしてなくなっても、

一日一日が充実していれば

それは、見事に生ききって

往生したといえるのだという。

こころに響く言葉だった。


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by kitanojomonjin | 2015-12-09 17:48 | 人生 | Comments(0)

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先日、福島県のいわき市へ行った。

そこに、幕末の快僧・天田愚庵の銅像と庵があった。

庵は、伏見桃山から移築したものである。

「快僧」といったが、彼ほど波乱万丈の人生を

送った人物はいない。

戊辰戦争のとき行方不明になった父母と妹を

僧になったり、旅回り写真師になったりして、

生涯捜し求めた。

彼の交友範囲は驚くべきものだった。

山岡鉄舟に禅を学び、一時、清水の次郎長の養子となった。

歌人でもあり、正岡子規にも影響を与えた。

彼の死後、父母と妹は、戊辰戦争の混乱の中で、

亡くなったらしいことが、明らかになった。

終生、父母と妹を追い求めた愚庵にとって、

その事実を知らなかったことは、

幸せなことだったかもしれない。

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by kitanojomonjin | 2015-11-19 16:25 | 人生 | Comments(0)

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アップルの創始者・スティーブ・ジョブズの伝記の下巻を

読んでいる。

1度は追放された古巣アップルへ復帰し、

iMac,iPod,iPhone,iPadと、次々に

ヒット商品を世に送る。

この過程で、日本の東芝とソニーが登場する。

「東芝でいつものミーティングが終わったとき、

出席していたエンジニアから、6月に完成予定という

新製品の話が出た。1.8インチ(1ドル硬貨と同じ大きさ)という

超小型で容量は5ギガバイト(1000曲分)。

開発はしているものの用途が思いつかないという。」

ジョブズは、即決で、小型ディスクをすべて独占する

権利交渉にはいる。

これが、iPodの原点である。

製品のアイデアは、東芝が生みの親にもかかわらず、

それを最大活用するビジョンにおいて、ジョブズに負けたのである。

次に、ジョブズは、ソニーとはりあう。

「ソニーはいろいろな意味でアップルの逆だった。

かっこいい製品を作る消費者家電部門もあれば、

ボブ・ディランなど人気アーティストを抱える音楽部門も

あった。

しかし、各部門が自分たちの利益を守ろうとするため、

会社全体でエンドツーエンドのサービスを作れずにいた。」

もっと端的にいうと、こうだ。

「アップルの場合、社内で協力しない部門はクビが飛びます。

でもソニーは社内で部門同士が争っていました。」

ジョブズのカリスマ的な経営方針が、

ユーザーに、シンプルで明確なコンセプトを

訴え続け、結果として、業界の覇者となったのである。

技術的には、東芝もソニーも、ジョブズより

そんなに遠くには居なかったのに、

ビジョンにおいて、差をつけられてしまった。

日本のあらゆる技術が直面している問題に、通低しているようだ。


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by kitanojomonjin | 2015-11-18 15:20 | 人生 | Comments(0)