カテゴリ:人生( 291 )

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民博の名誉教授・加藤九祚先生が亡くなられた。

94歳。

ウズベキの発掘途中に、病を得て

現地で亡くなられたという。


3年前、91歳になられたとき、

お目にかかったことがある。

そのときも、ウズベキスタンの仏教遺跡の発掘に

熱意を燃やしておられた。

ご自分で、作詞した

「カラテバ発掘の歌」を

披露してくれた。

メロデーは、あざみの歌に似ている。

「パミールの山を流れ出で・・・」ではじまる

その歌は、とつとつとして、

なかなか味のあるものだった。


「人口1億の日本は、うちにこもらないで、

どんどん世界に出て行かなければ

いけません」という

スピーチは、こころに響いた。

死しても、

夢は、シルクロードを旅しているのだろうか?


こころから、ご冥福を祈る。


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by kitanojomonjin | 2016-09-14 12:33 | 人生 | Comments(0)

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先日、亡くなった映画監督の松山善三さんが、

「一本の鉛筆」という歌の作詞を

していたという。

それを歌ったのが、美空ひばり。

あらためて、その歌詞をみてみると

静かだが、確実なヒロシマへのメッセージになっている。

そのまえに、ものを表現しようとするひとの

基本の姿勢を示唆しているようでもある。


「一本の鉛筆」(作詞・松山善三 作曲・佐藤勝)

 
一.あなたに 聞いてもらいたい 

  あなたに 読んでもらいたい

  あなたに 歌ってもらいたい 

  あなたに 信じてもらいたい

  一本の鉛筆があれば   
  
  私は あなたへの愛を書く

  一本の鉛筆があれば   
   
  戦争はいやだと 私は書く


二.あなたに 愛をおくりたい 
 
   あなたに 夢をおくりたい

   あなたに 春をおくりたい
   
   あなたに 世界をおくりたい

   一枚のザラ紙があれば  

   私は子どもが欲しいと書く

   一枚のザラ紙があれば 
  
   あなたを返してと 私は書く

   一本の鉛筆があれば  
  
   八月六日の朝と書く

   一本の鉛筆があれば   

   人間のいのちと 私は書く



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by kitanojomonjin | 2016-09-04 11:41 | 人生 | Comments(0)

晴子情歌 2016年8月23日

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高村薫の「晴子情歌」の上巻を

読み終わったところである。

時代は、昭和10年から11年にかけて。

舞台は、津軽半島のつけね、

筒木坂という集落。

七里長浜に面した寒村が、晴子の父のふるさとである。

東京本郷から、引っ越してきた晴子の家族は、

この地から、すぐさま

一家をあげて北海道のにしん漁に行く。


にしんの大群が浜に押し寄せる

“群来(くき)”の描写は圧巻である。


「「一面の漆黒の中に茫々と青白い光の輪があり、

それは海のなかから湧きだしてくるのでした。(中略)

この群来といふものはまさに、どんな人間のこころにも

届く自然の壮大な呼び声でありました。」


これほどのスペクタルで、にしん漁を表現したものは、

記憶がない。

活字にしても、映像にしても。


主人公晴子をめぐって、

津軽の七里長浜

北海道の初山別

青森県の野辺地

と、次々に舞台が変わる。

壮大な叙事詩である。


徹底的に現地に取材した、高村薫の筆力は

うならせるものがある。

下巻を読むのが楽しみである。



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by kitanojomonjin | 2016-08-23 12:22 | 人生 | Comments(0)

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先日、ぼんやり、きょうの料理を見ていたら、

今年、95歳になる料理研究家の藤巻あつこさんが、

ご自慢の「梅蔵」を紹介していた。

毎年収穫する梅でつくった梅酒が、3000本以上蓄えられている。

「梅蔵」と名づけている。

壮観である。


梅酒つくりのはじめは、息子の誕生だった。

後年、その息子が、亡くなった年も、

悲しみをこらえて、梅酒を造った。

梅蔵には、彼女の人生がつまっているという。

なるほど。

ひとそれぞれに、自分の思い出のものさしを

持っているものなのだ。

そう、痛感させられた。



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by kitanojomonjin | 2016-08-01 14:23 | 人生 | Comments(0)

青春花火 2016年7月28日

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ラジオ深夜便の歌として、いま

「青春花火」というのが、流れている。

歌は、新沼謙治。

作詞・渡辺なつみ、作曲・浜圭介。

素朴な歌詞がこころを打つ。

「雨が止み 雲が湧き 夏が来る

汗をかき 夜が来て 花火が上がる」

後半がいい。

「恋をして 涙した 夏がある

愛を知り めぐり逢った 小さな暮らし

夢を見て 諦めた 夏がある

人を知り 歩き出し 流れる月」

最後のフレーズが、

決定的である。

「青春 ああ儚く 美しい

俺たちは 花火 花火だった ・・・ 青春」


きょうは、関東地方も、梅雨明けとか。

本格的な花火の季節である。





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by kitanojomonjin | 2016-07-28 17:14 | 人生 | Comments(0)

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先日亡くなった冨田勲さんをしのんで、

ラジオで、冨田さんの話を

再放送していた。

一番面白かったのは、「きょうの料理」の

テーマ曲誕生のいきさつ。

内幸町時代のNHKに、通称「劇伴横丁」といわれる

一角があった。

作家とか音楽関係者がたむろしているところである。

ある日、ディレクターが、飛び込んできた。

大急ぎで、「きょうの料理」のテーマ曲をつくってほしいというのである。

放送は、あすに迫っていた。

301スタに駆け上がって、まず、そこにいた演奏家を捕まえた。

「食欲のわくテーマ曲」というのが、オーダーだった。

パーカッションの関係者が中心だった。

曲のイメージは、まな板のトントンという音だったという。

かくして、いまも、続いている

タンタカタンタン タンタンタンという

あのテーマ曲が誕生した。

知らなかった。


冨田さんといえば、「街道をゆく」のテーマ曲で

お世話になった。

そのとき、冨田さんは、明珍ひばしというのに

大変関心を示されていた。

関西の有名な甲冑つくりの家の技術を生かした

明珍ひばし。

チーンという澄み切った音がする。

「街道をゆく」のテーマ曲の冒頭のチーンという音は、

お遍路さんのカネを思わせて、とても印象的だった。


実は、この音は、モノラルでは捉えきれない音域iだった。

長年、構想を温めていて、やっと、「街道をゆく」の

テーマ曲で実現したと、別のインタビュー番組で、お話になっていた。


くらしの中の具体的なものをモチーフにして

作曲するという冨田さんの姿勢は、

さすが音の職人だと思う。

こころから、ご冥福を祈ります。



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by kitanojomonjin | 2016-06-23 13:22 | 人生 | Comments(0)

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今年、66歳になる写真家で、エッセイストの

ハービー・山口さんのお話を

先日、ラジオで聞いた。

印象に残ったのは、

「自分をさびつかせるな」

「いのちある限りオリジナル」

「やりたいことをやれ」

というポジティブ・シンキングな発言である。


たしかに、「自分をさびつかせない」ということは、

たいせつなこと。

そのために、あらゆるあがきをしながら、

可能性を探っていくこと。

それが、生きていくことなのかもしれない。



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by kitanojomonjin | 2016-06-15 15:16 | 人生 | Comments(0)

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中島みゆきの宙船(そらふね)という曲を

聞いた。

(作詞・作曲 中島みゆき)


「その船を漕いでゆけ

おまえの手で漕いでゆけ」

このあとが、凄い。

「おまえが消えて喜ぶ者に

おまえのオールをまかせるな」


孤独な戦う姿・・・

これは、中島みゆきの「ファイト」のくだりにも

通じるものがある。


「ファイト!闘う君の唄を

闘わない奴らが笑うだろう

ファイト!冷たい水の中を

ふるえながらのぼっててゆけ」




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by kitanojomonjin | 2016-05-24 14:51 | 人生 | Comments(0)

男の子守唄 2016年5月9日

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いま、ラジオ深夜便の「深夜便のうた」で、

漫才師のオール巨人が、

「男の子守唄」というのを歌っている。

こんなぐあいである。

(作詞・作曲 オオガタミヅオ)

「恋 また恋 まだ恋しくて こころの奥に浮かびくる

忘れたつもりの面影は せつなき女のほつれ髪」


このあとがいい。

「朽ちて枯れるが運命(さだめ)でも

せめてひと花咲かせたい

かなわぬ望みと憧れは ゆらゆらかげろう春やよい」


2番の後半もいい。

「朽ちて枯れるが運命(さだめ)でも

せめてひと花咲かせたい

強がる男のしあわせは 夢の中まで千鳥足」

ちょっと、藤田まことをおもわせる渋い声が

人生のたそがれのあわい情感をみごとに

表現している。




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by kitanojomonjin | 2016-05-09 13:27 | 人生 | Comments(0)

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先日、ラジオで、ちあきなおみの喝采を聞いた。

坂本冬美が、歌っていた。(作詞:吉田旺 作曲:中村泰士)

「いつものように幕が開き

恋の歌うたう私に

届いた知らせは黒いふちどりがありました」

ここから、いろいろな回想シーンが展開する。

まず、駅での出来事である。

「あれは三年前 止めるあなた駅に残し

動き始めた汽車にひとり飛びのった」

次に、教会のシーンになる。

「教会の前にたたずみ

喪服の私は祈る言葉さえ失くしてた」

続いて、なぞの待合室が、登場する。

「暗い待合室 話すひともないわたしの

耳に私のうたが通りすぎていく」


これは、教会の待合室なのか

彼と別れた思い出の駅の待合室なのか

はたまた、幕のあがる歌のステージの待合室なのか。

なぞである。


いっきに、歌は、クライマックスに突入する。

「いつものように幕が開く

降りそそぐライトのその中

それでも私は

今日も恋の歌うたってる」

むかし、青森在住の作家・古川壬生さんが、

この歌をモデルに、ラジオドラマを

つくったことがあった。


長時間ドラマが充分成立するほど、

じつに、奥行きのある歌なのだ。

知らなかった!



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by kitanojomonjin | 2016-04-15 14:56 | 人生 | Comments(0)