カテゴリ:人生( 295 )

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「お母さん帰ってきて」というテレビのドキュメンタリーを

見た。

中国の出稼ぎ村の子どもたちの話である。

中国の出稼ぎは半端でない。

両親が都会に働きにいったまま、2年も3年も

戻ってこない。

残された子どもたちは、学校付属の寮で暮らしている。

小学生たちがのきなみ寮に入っている。

日本の出稼ぎなら、盆か正月には帰ってこれるのに、

広大な中国では、帰る旅費もままならず、

極端な例では、2年も3年も両親の顔を見ずに過ごす。

幼い子どもの中には、親に捨てられたと思い、

久しぶりに会った母親にも打ち解けられず、

かたくなな態度をとり続ける子もいる。

そんなこどもたちの春節(中国の旧正月)までを

子どもたちの目からたんたんとドキュメントしている。

どうしてお母さんは、出稼ぎに行ってしまうのだろう。

どうして、お母さんといっしょに暮らせないのだろう。

素朴なつぶやきが、じわじわと響いてくる。


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by kitanojomonjin | 2007-04-17 11:18 | 人生 | Comments(0)

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「さらば、ベルリン」というミステリーを読んだ。

1945年、ポツダム会談の会場の脇の池から

死体があがる。

敗戦直後のベルリンが舞台である。

ベルリン陥落から、ソ連兵による暴行が横行し、

「ベルリンに処女なし」といわれたほどだという。

犠牲者の数・推定10万人以上(30万人という説もある)。

また、陥落寸前のベルリンでは、激しいユダヤ人狩りが行われ、

ユダヤ人と特定するため、ユダヤ人が使われた。

暴行・裏切りが横行する焦土のベルリンで、

それでも信じられる愛はあるのか。

これは、ミステリーでもあり、壮大なラブロマンスでもある。

上下2巻、なかなか読み応えがある。


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by kitanojomonjin | 2007-03-16 21:20 | 人生 | Comments(0)

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先週、桜井浜江さんの訃報を聞いた。

画家の桜井さんは、不思議な絵を書く人だった。

10年あまり、ひたすら壷の絵を描き続けたかと思うと、

次に、岩を描き続ける。

そんな人だった。

生前、何度かお会いしたことがある。

いつも淡々として、気の置けない方だった。

葬式は、三鷹の禅林寺。

ここには、太宰治の墓がある。

桜井さんも生前、太宰と親交があった。

太宰の「饗応夫人」のモデルだという。


桜井さん享年98歳。

なんと太宰と同い年。

いま、太宰が生きていたら98歳か。

なんか変な気分だ。

太宰は永遠に、歳をとらないイメージがある。


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by kitanojomonjin | 2007-02-16 12:18 | 人生 | Comments(1)

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(ブロギニストの散歩道から)

先日このブログで触れた恩師の死。(2月2日付け)

2月16日にわれわれで、先生を囲むささやかな

ゼミ会が予定されていた。

飲むばかりだとなんなので、先生にスピーチを

していただくことになっていた。

準備のいい先生のこと、いち早く幹事にレジメを

送っていた。

政治学者内田満のまぼろしのスピーチのレジメ。

それは、次のようなものだった。

「誤訳と誤解と曲解の中のデモクラシー論」

その中に、たとえば、

public officialは「公務員」か

とか

local self-governmentと「地方自治」との間

とか

democracyは「民主主義」か

とか興味深い項目がある。

先生は最後の最後まで、この国の民主主義の

ゆくえを憂えておられた。

それにしても、いまやこのレジメをもとに

先生の肉声を聞くことができないのは、いかにも

寂しい。


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by kitanojomonjin | 2007-02-06 14:38 | 人生 | Comments(2)

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昨夜、訃報は、われわれの間を駆け巡った。

大学時代の恩師・内田満先生が亡くなった。

うそだと思った。

心筋梗塞だという。

突然の死である。

亡くなられる3日前に、お会いした人の話では、

ピンピンして、全くお元気だったという。

その日の朝、奥様が床についていた先生を

見たときはもう手遅れだったという。

77歳。

現代では、早すぎる死である。

先生は、背筋をしゃんとして、いつも正論を言われた。

早稲田の良心だった。

そこに、すっくと立っておられることが、わたしたちの

励みだった。

2月16日に、先生を囲む会が予定されていた。

もう先生にお会いすることはできない。

残念である。

本当に残念である。

また、座標軸となる人に逝かれてしまった。

謹んでご冥福を祈ります。



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by kitanojomonjin | 2007-02-02 20:45 | 人生 | Comments(0)

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島崎今日子の「この国で女であること」(ちくま文庫)を

読んだ。

「アエラ」に掲載された人物ノンフィクション「現代の肖像」

20本から構成されている。

インタビューの名手といわれるだけあって、ことばが重い。

白石加代子の早稲田小劇場の舞台「劇的なるものをめぐってⅡ」

も登場する。

1970年に初演されたという。

初演かどうか覚えていないが、これを見た鮮烈な

記憶が残っている。

白石の現在の夫・深尾は、東京で上演される限り

妻の夜の舞台は必ず観るという。

「40日あれば40回観る。

1公演中に3回か4回、劇場全体が幸福になれる日がある。

身体中に血が駆けめぐり、エクスタシーを感じる。

その瞬間を見逃したくない。

深尾にとって、白石は、なしえなかった夢や志を

実現してくれる我々のプライドである。」

このほか重信メイや、辛淑玉が登場する。


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by kitanojomonjin | 2007-01-31 20:19 | 人生 | Comments(0)

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友人から、はがきが届いた。

東北の花巻温泉から鳴子温泉そして仙台・松島を

旅しているという。

こんな一文がつづられていた。

「病魔の訪れには、如何ともしがたく、

抗うにはなかなかに強敵です。」

彼は、いま病気と闘っている。

この一年関わってきた「毎日モーツァルト」は、

わたしの心の中で、彼の闘病生活へのささやかな

応援歌のつもりだった。


東京・高田の馬場に、「あらえびす」という名曲喫茶がある。

彼は、学生時代そこに入りびたりだった。

彼の影響を受けて、わたしもクラッシックを少しだけかじった。

モーツァルト交響曲第40番を色々な指揮者で

なんどもなんども聴いたものだった。

その意味で、彼は、わたしのクラッシクの兄貴分である。


兄貴、今どきの東北の旅は、みぞれと雪のどんよりとした

空が続いていることでしょう。

そんな中、温泉で温まり、東北人の気質に触れながら、

奥さんと一緒に、いい旅を続けてください。


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by kitanojomonjin | 2007-01-01 19:43 | 人生 | Comments(0)

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新しく引っ越した先にある川。

仙川。

野川に変わって、川の囲いはりっぱだが、

川はなかば死んでいる。

ここで新しい生活が始まる。

どんな四季の表情を見せてくれるのだろうか。


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by kitanojomonjin | 2006-12-05 16:03 | 人生 | Comments(0)

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引越しをした。

なじみの野川ともお別れ。

カワセミ・サギ・ウなどさまざまの鳥と出会えた野川。

なによりも春の美しい桜並木ともお別れである。

振り返ると、この30年あまり、12回引越しをしている。

2年半ごとに、転居していることになる。

淺川マキの歌が聞こえてきそうだ。

「夜が明けたら、一番列車にのって、この街を出て行く。」

でも、今回は引越し先は、すぐ近く。

新しい街に住む。

そこにどんな出来事が待ち構えているか。

そんな期待に引きずられて、引越しを

繰り返してきた。

いつまでたっても、そのわくわく感は変わらない。



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by kitanojomonjin | 2006-11-26 19:33 | 人生 | Comments(0)

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「異郷の季節」という本を読んでいる。

みすず書房から、1986年に出た本。

著者はサルトル研究の仏文学者。

フランス滞在時代の思い出を書いたエッセイ集だが、

なかなかいい味の文章である。

なかでも、「書物を流れる歳月」は、圧巻。

パリの国立図書館に通っていた頃、

其処で出会ったユニークな人々について

触れている。

腰巻の萩原延壽氏の評が、見事にこのエッセイの

面白味を活写している。

「敦煌文書の解読にいそしむ老中国人、

モスクワ裁判の究明に執念をもやす老アナキスト、

かれらとの一期一会のゆかりを著者は感動的な

筆致で語っているが、われわれが「精神の共和国」の

存在にかすかな希望をつなぎうるのは、かかるしめやかな

友情の姿に接したときであろう。」

このほか、パリのセーヌ河をはさんで、右岸と左岸の

違いを次のように見事に表現している。

「以前は、もう少し右岸は右岸らしく、

左岸は左岸らしかったのであって、

敢えてその特徴の一面を強引に拡大して抜き出してみれば、

右岸にはお金と生活があり、

左岸には空想と観念があった、とでも言ったらよいだろうか。」

なるほど。

ときあたかも、左岸で、五月革命が火を吹いた頃だという。

それにしても、読めば読むほど、この著者は

只者で無いような気がする。


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by kitanojomonjin | 2006-09-28 10:07 | 人生 | Comments(0)