俗神の系譜・土田ヒロミ展から 2007年12月16日
2007年 12月 15日恵比寿の東京都写真美術館で開催されている土田ヒロミ展の続き。
彼のこれまでの作品が一堂に集められ、昭和という時代を
振り返ることができる。
何といっても、初期の「俗神」が好きだ。
「青森・弘前1972年」という作品が、何度見ても圧巻である。
おばちゃんにかじりついているのは、棟方志功のようでもあり、
それは、翻って、男性全てを代表しているようでもある。
同じ「俗神」に収められている作品で、「浅草・1970年」という作品。
今回改めて見て、なかなかいい。
土田さんに話したら、「私には珍しく色っぽいでしょう」といっていた。
ご本人も気にいっているらしい。
なにか人間ドラマを感じさせる魅力的な作品だ。
いずれにしても、この「俗神」が、土田作品の原点であり、
最終的な帰結点でもあるような気がする。
(土田ヒロミ写真展は、2008年2月20日まで、東京都写真美術館にて)
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