荒地の恋 2007年12月3日

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「荒地の恋」という本を読んだ。

詩人・田村隆一の最晩年、彼の妻・明子は、

詩人・北村太郎と恋に落ちる。

いったん北村と一緒に住むが、また田村の元に戻る。

この間、精神的に変調をきたす。

「荒地の恋」というよりは、「荒地の阿修羅」というような

壮絶な話である。

明子のことばとして、こんなくだりがある。

    「冬季うつ病っていうのがあるんですって。

     あなた知ってる」

    明子がまじめな顔で北村を見た。

    「寒くなるとうつ病がひどくなって、

    春になるとよくなるっていうんだけどね。

    熊じゃあるまいし」

    そう言ってくすくす笑う。

そんなこといったら、雪国の人間は、みんな「冬季うつ病」に

分類されてしまうのではないか。



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by kitanojomonjin | 2007-12-03 11:24 | 人生 | Comments(0)