死者に貝殻を? 2007年10月15日
2007年 10月 13日(ブロギニストの散歩道から)
大森貝塚が発見されてから130年。
そのうち100年は、貝塚研究の冬の時代だったという。
その理由の一つは、人骨を求めての乱掘だった。
日本列島の土壌は、ほとんどが酸性土壌。
人骨は、酸性土壌で溶けて残らない。
ところが、貝塚は、酸性を中和するアルカリ性のため
人骨が残る。
そこで人骨をもとめて、貝塚が荒された。
ここから先、興味深い話がある。
縄文人は、そのことを知っていたふしがあるという。
ネアンデルタール人は、死者に花束を捧げたといわれる。
花粉の分析からそのことが浮かび上がってきたという。
これは、よく知られた話である。
一方、縄文人は死者に貝殻を捧げたかもしれない。
ロマンのある話である。
お読みいただいた記念にランキングをクリックしてください。
人気blogランキングへ