四つの雨 2007年9月26日
2007年 09月 22日「四つの雨」という作品を読んだ。
ミステリーというよりも、ノワール・悪漢小説である。
ある日、中年の尾羽打ち枯らした男性が、美女に出会う。
そこから、かれの人生は、急展開する。
まさにノンストップ・ジェットコースターのようである。
美女の愛を獲得するするために、金を手に得ようとする。
犯罪に乗り出す。
窃盗だけのつもりが、次々に殺人に手を染める。
そして、結末は?
アメリカのベストセラーにある、いきもつかせない展開で
ひっぱっていくタイプの小説である。
だが、やっぱり疑問が残る。
人間て、こんなに簡単にしかも単純に欲望の坂を
転げ落ちていくのだろうか。
人間の描き方が、なかなかついていけない。
どうしても、最近読んだクリス・クノップの「私が終わる場所」に
軍配を上げたくなるのは、へそ曲がりな読み手のせいか。
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