官邸崩壊 2007年9月18日
2007年 09月 18日「官邸崩壊」という本を読んだ。
チーム安倍と呼ばれる首相の側近が、
いかに未熟であったかを叩いている。
一番の問題は、官僚を取り込む戦略がゼロだったこと。
それはさておき、ドイツのハイリゲンダムで、
メルケル首相がいかに、したたかに動き回ったかの
くだりが面白かった。
会議の手柄を独り占めするため、ドイツ側は、
急遽、共同記者会見をキャンセルして単独会見に切り替えた。
「国際政治の舞台に上がる俳優たちに欠かせない資質は、
正直さと狡猾さである。
18世紀に活躍した哲学者カントの示したこの言葉は、
とりわけ激しい外交の舞台で不可欠の要素となっている。」
生き馬の目を抜く外交合戦と大連立をかいくぐった
メルケル首相のしたたかさの前に、安倍首相は敵ではなかった。
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