岡本太郎の見た日本 2007年7月9日

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待望の「岡本太郎の見た日本」が、出版された。

先日の東京縄文塾で、講師の赤坂憲雄さんが

熱烈に語った自著である。(5月28日付・当ブログ参照)

やはり、恐山のイタコをかたるところが、圧巻だった。

岡本太郎は、「神秘日本」の中で、

恐山の、死者の霊を呼び寄せる盲目のイタコについて、

次のように描写しているという。

「ふだん、その不吉なゆがみ、貧しさから人々にさげすまれ、

ふみつけられ、世の不幸をになっているものは、

逆に神聖化される。

浄は神聖であるが、不浄は不吉な神聖なのである。

浄が神的であるならば、不浄はあまりにも人間、

その暗いヴァイタリティーにかかわっている。」

さらに、イタコの周りに集まるお婆ちゃんにも目を向ける。

「地母神という言葉がどこから来たのか、私は知らない。

だが東北のお婆さんたちのこの姿を見ていると、

まさに、地母神の祭典だ。

豊かに生命を生み出す大地であり、またその底に葬り去る」

わたしたちが、ともすれば、お婆ちゃんのたくましさとしか

表現できない部分に分け入り、その奥行きの深い世界を

みごとに活写している。

やはり、岡本太郎は、ホンマモノだった。


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by kitanojomonjin | 2007-07-07 16:31 | 縄文 | Comments(0)