岡本太郎・縄文土器文化論 2007年5月28日

c0069380_1116536.jpg


先週の金曜日、久しぶりに東京で、縄文塾が

開かれた。

講師は、民俗学者の赤坂憲雄さん。

演題は、「縄文の発見~岡本太郎~」。

目からうろことは、このことか。

実に面白かった。

岡本太郎といえば、「芸術は爆発だ」という

パフォーマンスおじさんかと思われているが、

これが、全然違う。

「日本の伝統」に所収されている「縄文土器文化論」から

考察を進めた赤坂さんは、岡本太郎は

ほんものかもしれないという確信を抱く。

岡本太郎は、19歳からおよそ10年間、パリで過ごした。

1930年代のパリで、芸術家、思想家、哲学者などと交流した。

民族学では、ソルボンヌ大学のマルセル・モースの

直弟子となった。

その眼差しで、岡本は1951年11月、上野の東博・考古学展示室で

はじめて縄文土器と出会い、縄文を発見した。

発見とは、なにか。

それは、「ものごとに新たな文脈の中で、新たな意味を

与えること」だという。

その意味で、岡本太郎は、縄文を発見した。

さらに、踏み込んで言えば、

「縄文土器は、単なる考古学の対象のモノではなく、

モノには、精神や世界観が宿っている。

そこに向き合わない限り、モノを見たことにならない。」

いまの考古学にも通じる根本的な指摘を岡本は、

しているという。

「日本再発見」の中に現れた岡本の眼差しは、

フランスの文化人類学者(民族学者)マルセル・モースじこみ

ということで納得がいく。

なお、「日本の伝統」は、光文社・知恵の森文庫で

復刻されている。(角川文庫版・講談社現代新書版は、絶版)


お読みいただいた記念にランキングをクリックしてください。
人気blogランキングへ
[PR]
by kitanojomonjin | 2007-05-28 11:16 | 縄文 | Comments(0)