詩と人生 2007年5月16日

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引き続き司馬遼太郎短篇全集第8巻から。

彰義隊胸算用のなかに、こんなくだりがある。

寺沢新太郎について。

「詩人でもあった。

いや、泰平の世にうまれておれば、

詩人として世に立った若者だろう。

たまたま乱世にぶつかったために、

自分自身を詩の中におこうとした。

新太郎の足は早くなった。

その町寺に、血で書く詩が、待っているはずだ。

彰義隊の歴史はこの日からはじまっている。」

みごとな活写である。

太平の世ならば詩人である主人公が、

乱世では、人生を一遍の詩にして生きる。

詩が人生なのか、人生そのものが詩なのか。

いずれにしても、そこに生き方の美学がある。


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by kitanojomonjin | 2007-05-14 16:57 | 人生 | Comments(0)