沖田総司の恋 2007年5月14日

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(ブロギニストの散歩道から)

引き続き、司馬遼太郎短篇全集の第8巻を読んでいる。

血なまぐさい新選組の群像の中で、

「沖田総司の恋」は、ほんわかとしてなかなかの好編である。

舞台は、京都清水寺。

ここの音羽の滝で、沖田総司は、ほのかな恋心を

抱いた女性を待ち受ける。

近藤勇が、気を回して沖田の嫁にと先方の親に掛け合う。

そのとき、沖田は言う。

「いや、ちがうんです。

私はただ、あの娘をつまり、

遠目でみているだけでよかったんです。

ーそれを」

言おうとしたが、ことばにならなかった。

相手は、男はんを好いても惚れないといわれる

京女のこと。

その先、どう進展したか分からないが、

こんな淡い恋を京都の清水寺・音羽の滝を舞台に

設定したのは、なかなかにくい演出である。


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by kitanojomonjin | 2007-05-14 10:47 | 人生 | Comments(0)