司馬さんは人たらし 2007年5月13日
2007年 05月 11日「司馬さんは、人たらし」
作家の田辺聖子さんのことばである。
女たらしということばはあるが、人たらしは余り聞かない。
座談の名手である作家の司馬遼太郎さんを評して、
田辺さんが発明したことばだという。
6日に放送された日曜フォーラムで、今年大阪で開かれた
菜の花忌のシンポジウムの模様が紹介された。
今年のテーマは、司馬作品に輝く女性たち。
ところで、人たらしの話。
田辺さんによれば、
「人間というのはいつも、自分に興味をもってほしいと
願っているもの。その願いは、蜜の味のように甘い。
司馬さんは人間に対する興味をいつも持ち続け、
そういうものを放出し続けた人。
司馬さんにお会いする人に、ほてりと熱と愛を与えてくれる人」
だという。
確かに、司馬さんはそんな人だった。
お会いすると全てをお話したくなる。
聞き上手であり、話し上手だった。
みんな司馬さんの前では、うっとりとして話がやまない。
ある人は、この状態を「司馬千夜一夜」と名づけたほどである。
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