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甚多古 2006年10月3日

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(「五木寛之の百寺巡礼・ガイド版」より)

先日、久しぶりに、青森の甚太古に行って、

西川洋子さんの話を聞いた。

西川さんは、知る人ぞ知る津軽三味線の奏者

高橋竹山の弟子である。

今は無き竹山の思い出を問わず語りに話してくれた。

田舎を門付けしていても、なかなか生活できない。

そこで、竹山は、考えた。

町へ出て、人通りのあるところで演奏しよう。

当時の三味線の糸は、とても切れやすかったという。

じゃん、じゃんと短く弾いて、道ゆく人々の関心を

つなぎとめ、低く短い節をときどきうなる。

それが、放浪芸・津軽三味線のスタートだったという。

いかに人々を引き付け、芸を聴いてもらうか。

そのハングリー精神が、芸人高橋竹山の原点だった。

西川さんは、普段聞けないとっておきの話を

ぽつりぽつりと話してくれた。

西川さんもそろそろ芸談をまとめる心境に

なっているのかもしれない。


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by kitanojomonjin | 2006-09-28 17:39 | 津軽