鶴見和子さん 2006年8月13日

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(中国・寧波)

津軽から戻って一日置いて、中国南部の沿岸地方

寧波(ニンポー)の旅に出た。

寧波のホテルで読んだ朝日新聞に、赤坂憲雄さんの

一文があった。

社会学者鶴見和子さんの死を悼むものだった。

いい文章だった。

まず、鶴見和子さんの人となりについて触れる。

「けっして群れをつくらず、勝ち組になることを

みずからに許さぬみごとな生き姿であった。」

そして、赤坂さんの東北学は、鶴見さんのいう

「内発的発展論」に刺激されていることを述べ、

次のように、続ける。

「東北とはかぎらない。

あらゆる地域学は、それぞれの地域に生きる人々が、

外なる人々とも交流しながら、みずからの足元に

埋もれた歴史や文化や風土を掘り起こし、

それを地域資源としてあらたに意味づけしつつ、

それぞれの方法や流儀で地域社会を豊かに

育ててゆくことをめざす野の運動である。」

最後に、先人の次の言葉で締めくくる。

「汝の足元を深く掘れ、そこに泉あり。」

じつは、赤坂さんとは、先週末、津軽でお会いしたばかり。

地域学の一環として、津軽学のシンポジウムを

ひらいたばかりだったので、なおさらお言葉が身に滲みた。

それにしても、その一文を中国で目にするとは、

なにかの因縁か。

中国もいま、あらたな地域学を模索している。


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by kitanojomonjin | 2006-08-12 18:08 | 旅の街角から | Comments(0)