風の影 2006年8月3日
2006年 08月 03日いま「風の影」という小説を読んでいる。
ダヴィンチ・コードの次にヒットするのは、
この作品だという予感がする。
舞台は、20世紀半ばのスペイン・バルセロナ。
久しぶりに、ぞくぞくする物語に出会ったという気がする。
冒頭のくだりからそそられる。
「父につれられて、はじめて「忘れられた本の墓場」を
訪問したあの夜明けのことを、ぼくはいまでもよく
覚えている。
1945年、長い夏がはじまりかけた日に、
父とぼくはバルセロナの街角を歩いていた。
街は灰色の空にとらわれて、蒸気をまとう太陽が、
溶けた銅の花飾りのようにランプラ・デ・サンタモニカ通りに
ひろがっていった。」
なかなかしびれる出だしである。
読み進めるのが楽しみである。
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