遅番記者(レイトマン) 2006年7月27日

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「遅番記者」というミステリーを読んでいる。

「遅番記者」とはなにか?

小説の中で、こんな説明がされている。

「遅くまでいて、みんなが帰ってからもちあがることを
扱うんだ。
たいていは遅くに入ってきた訃報に天気予報、
火事に発砲事件。
そんなところだな」

レイトマンというらしい。

どちらかというと閑職である。

いささかくたびれたこの新聞記者と

妻に逃げられた刑事が、コンビを組んで

連続殺人事件を追う。

例によって、半分まで読み進んでも、皆目

犯人の目星はつかない。

缶ビールを飲みながら語り合う

記者と刑事の孤独な境遇はなぜか似ていた。

「年をとり、哀れな老人になって、ツナ缶や

ファストフードで食いつなぎ、ビール腹になり、

服に穴があいていても気にしないようになった

自分を想像して、一種絶望的な気持ちに

なることがあった。

そんなふうにひとりぼっちで終わる警官の多くが、

ピストルの銃口をくわえることになるのだ。」

こんなくだりもある。

「まずいことになりそうだということもわかっていた。

それに対してどうしていいかわからなかったが、

いったんことが始まるとあれよあれよという間に

情況が変わっていく。」

このたゆたう感じが、全編を貫く基調トーンに

なっている。

一体出口はあるのだろうか。

しばらくは、このけだるい感じに付き合ってみようか。


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by kitanojomonjin | 2006-07-27 11:07 | 人生 | Comments(0)