中国人形の怪 2006年7月11日

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先日、中国広州へ行った時のこと。

夜遅く空いている一軒の店にふらりと入った。

まさに、ふらりという感じ。

メノウの細工物とか中国の手工芸品は、
なかなかいいものがある。

ふと一体の中国人形に目が留まった。

なかなかいい細工である。

何よりも、表情がいい。

値札は、2400元とあった。

日本円で3万6000円。

とても手が出ない。

それにしてもいい表情だ。

しばらく見とれていた。

すると、若い男が近寄ってきて、
かたことの英語で、今の時間特別料金だという。

電卓ではじき出した数字は、値札の7分の1だった。

これは、買い物の駆け引きの常識を超えている。

まず買い手が、3分の1の値段を示し、
時間をかけて、半分のねだんで折り合ったら、
双方満足となるのがふつうだろう。

それが、いっきに7分の1の値段をむこうから
言ってくるのはどういうことなのだろう。

ここで、いろいろ交渉するべきだろうが、
くらくらときて、言い値で買ってしまった。

狐につままれた気持ちで店を出た。

10分後に、もう一度店の前を通ったら、明かりが消えて、
店は、閉まっていた。

ショウウィンドウを覗くと、たしかに売値の2400元の
札が、ちゃんと棚の上に上がっていた。

この人形が周りの商品と比べて、最初から
特別高い値段をつけられている節もない。

欠陥商品なのだろうか。
帰国して、よく見たが、指がもげたりしていることもない。

考えられるのは、店番をしていた若い男が、
遊ぶ金を欲しさに、閉店10分前に、投売りをしたのか。

いや投売りということはあるまい。
7分の1でも、しっかり元は取っているだろう。

原価は、10分の1くらいなのだろうか。

そんなまわりの思惑をよそに、中国人形の美女は
きょうも艶然と微笑んでいる。

この衝動買いが、高い買い物だったか否かは、
そのうち、ひょんなことで明らかになるかもしれない。


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Commented at 2014-06-22 10:40 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by kitanojomonjin | 2006-07-07 15:41 | 旅の街角から | Comments(1)