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第十回菜の花忌 2006年2月26日

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きのう東京の日比谷公会堂で、第十回菜の花忌が
あった。

司馬遼太郎さんの命日にちなんで、例年2月12日に
開かれているが、今年は会場の都合で2月25日になった。

まず、司馬遼太郎賞を受賞した作家の北方謙三さんの
スピーチがあった。

ハードボイルドから、最近は歴史小説に手を広げ、
「水滸伝」で今回の受賞になった。

「ハードボイルドでは、いつも難しい顔をしていなければ
いけないが、歴史小説ではそうでなくてもいいので
気が楽だ」と言って笑わせていた。

第二部のシンポジウムは、「坂の上の雲ー日本の青春」。
そうそうたるパネラーで、お話の重量感もあって
久しぶりに迫力のあるものだった。

5月の中旬頃、教育テレビの「土曜フォーラム」で、放送
されると言うから、お楽しみに。

芳賀徹さんが、平家物語に通ずるものの哀れを感じさせる
一大叙事詩だと言った。

そういう見方もあるのかと、興味深かった。

このほかの出席者は、井上ひろしさん、関川夏央さん、
そして、山崎正和さん。

いまそろう最強のメンバーだろう。

やたら、ことばの軽い昨今、じっくりとことばの重味を
感じさせられる濃密な時間だった。

最後に、菜の花の花束をひとつづつもらって、みんな
充実した顔をして家路についていた。

来年は、大阪で、開催される。
どんなお話が聞けるだろうか。
いまから、楽しみである。


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by kitanojomonjin | 2006-02-26 20:48 | 司馬遼太郎さん