美川憲一の楢山節考 2017年10月17日

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先日、美川憲一が、三越劇場で、楢山節考の

朗読会をして、反響を呼んだという。

ラジオで、その朗読が紹介された。

鬼気迫るものであった。


深沢七郎原作の姥捨て山のはなしである。

年を取った老親を口減らしのため山へ捨てに行く。

一種の親殺しのはなしである。


あらためて、原作を読んでみた。

圧巻は、老婆を山に置き去りにした後、

雪が降ってくる場面である。

「おっかあ、雪が降ってきたよう。

おっかあ、ふんとに雪が降ったなあ。」

雪につつまれて、苦しまずに死ねる。

ぎりぎりの親への愛情の表現である。


「楢山節考」を読み直して、一番びっくりしたのは、

老婆が、山に捨てられる年齢である。

70歳になったら、否応なく、すてられるおきてだった。

現代では、のきなみ、該当者だらけだ。


今の時代になっても、ひとびとの心を

ゆりうごかし、朗読の会場では、すすり泣きの声がきこえたという。

なぜだろう。

そこに、人生の深い問題が潜んでいるせいではないか。

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by kitanojomonjin | 2017-10-17 09:32 | 人生 | Comments(0)