夢の日本史 2017年9月11日
2017年 09月 11日すこぶるつきに、面白い。
現代人は、夢は自分のものと考えるが、
古代人は、「夢は、神や仏や死者たちのような
人間を超越た存在から、届けられたメッセージだと思っていた」という。
日本の歴史の中で、文献に登場する夢にまつわることばが、示されていた。
たとえば・・・。
「夢の枕」(12世紀)=夢の中で神仏や死者が現れ告げ知らせること。
「夢を買う」(13世紀)=自分の身に幸運がめぐり来るよう、他人の見た夢を買い取る。
「夢開き」(18世紀)=吉夢や夢のお告げを知らせる祝儀。
「ゆめ知らせ」(19世紀)=遠方で起こったことや、これから起こることを夢で知らせる。
なかなか興味深い。
ちなみに、夢ということばに、「将来実現したい理想」の意味をこめたのは、
20世紀に入ってからだという。
それまでは、あくまでも、異次元からのメッセージであったのだ。
日本人のこころのありようを考えるうえで、
実に興味深い。
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