幻の山水旅館・半世紀ぶりの修学旅行 2017年7月8日
2017年 07月 08日
半世紀ぶりの中学校の同期生との修学旅行。
フェリーで、津軽海峡を渡って、北海道に上陸した。
まず、大沼公園を訪ねた。
思い出深い場所である。
かつて、ここに、山水旅館という和風旅館があった。
残念ながら、いまはない。
この旅館について、みんなの記憶がまちまちだった。
旅館は、湖の奥まったところにあった。
そこまで、船で行ったという人。
いや馬車で行ったという人。
小生は、いずれの記憶もまったくない。
ただ、天皇が泊まられたという部屋があり、そこのトイレをのぞいたら、
四畳半くらいのじつに、たっぷりした空間だったような気がする。
なぜかそのことは、しっかり記憶にある。
半世紀たつと、それぞれの、記憶の断片が
じつにさまざまである。
念のため、地元の資料をチェックしてみると、
昭和29年8月8日、天皇皇后両陛下宿泊という
記録は残っていた。
しかも、昭和30年代当時とみられる、
建物と馬車の写真もあった。
幻の山水旅館は、たしかに、実在していた。
いまも、大沼公園の駒ケ岳と湖は、
何事もなかったように、
静かにたたずんいる。