縄文時代にクリが使われた理由 2005年8月28日
2005年 08月 26日三内丸山遺跡では、膨大なクリの花粉が出土している。
このことと、クリのDNAの分析から、三内丸山では、
クリが栽培されていたと考えられている。
さらに、巨大木柱や大型住居の用材は、ほとんどクリが
使われているという。
なぜクリなのだろうか。
クリは、鉄道の線路の枕木に使われるほど硬い木である。
よりによって、なぜクリなのだろうか。
この疑問に見事に答えてくれた本を最近読んだ。
藤森照信さんの「人類と建築の歴史」という本である。
なぜ比較的柔らかいヒノキやをスギをつかわず、硬い
クリだったのか。
それは、いつに、道具によるのだという。
縄文時代の磨製石斧では、クリが最もよく切れたという。
ヒノキやスギの針葉樹は、弾力があって切りにくかった。
後に出てくる鉄器では、全く反対だったという。
鉄器では、ヒノキやスギが最も切りやすく、クリは、
難しかったという。
なるほど、そういうことなのか。
非常に説得力のある話である。
いずれにしても、食用でも、用材としても、クリは、
縄文を代表する植物だったといえる。
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