冨田勲さん 2016年6月23日

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先日亡くなった冨田勲さんをしのんで、

ラジオで、冨田さんの話を

再放送していた。

一番面白かったのは、「きょうの料理」の

テーマ曲誕生のいきさつ。

内幸町時代のNHKに、通称「劇伴横丁」といわれる

一角があった。

作家とか音楽関係者がたむろしているところである。

ある日、ディレクターが、飛び込んできた。

大急ぎで、「きょうの料理」のテーマ曲をつくってほしいというのである。

放送は、あすに迫っていた。

301スタに駆け上がって、まず、そこにいた演奏家を捕まえた。

「食欲のわくテーマ曲」というのが、オーダーだった。

パーカッションの関係者が中心だった。

曲のイメージは、まな板のトントンという音だったという。

かくして、いまも、続いている

タンタカタンタン タンタンタンという

あのテーマ曲が誕生した。

知らなかった。


冨田さんといえば、「街道をゆく」のテーマ曲で

お世話になった。

そのとき、冨田さんは、明珍ひばしというのに

大変関心を示されていた。

関西の有名な甲冑つくりの家の技術を生かした

明珍ひばし。

チーンという澄み切った音がする。

「街道をゆく」のテーマ曲の冒頭のチーンという音は、

お遍路さんのカネを思わせて、とても印象的だった。


実は、この音は、モノラルでは捉えきれない音域iだった。

長年、構想を温めていて、やっと、「街道をゆく」の

テーマ曲で実現したと、別のインタビュー番組で、お話になっていた。


くらしの中の具体的なものをモチーフにして

作曲するという冨田さんの姿勢は、

さすが音の職人だと思う。

こころから、ご冥福を祈ります。



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by kitanojomonjin | 2016-06-23 13:22 | 人生 | Comments(0)